最初は一回で書ききるつもりで始めた、今だから書ける裏側の世界、MY BORN TO RUNシリーズ。どうやって自分が裸足と出会い、普及をしてきたのか。ビブラムとの出会い、そして運命の出会いを果たすのです。
PART1ではアメリカで研究を始め、シューズの事を知るためにインソール販売などもしていた話。
PART2では本当はアメリカで先に普及活動をするはずだったのが、何故日本になったのか。
PART3では日本で裸足ランニングの第一人者と呼ばれるようになった理由。
さて、第4章に入っていきます。
2010年4月に初めて行なった初心者向け裸足ランクリニック“裸足DE RUN〜大人のための裸足教育”。一ヶ月も経たないうちに、何故か日本での裸足ランニングの第一人者と書かれていました。公にやっている人はこの頃は殆ど皆無。個人的にやっている人は地方には数人はいたのですが。ただ、殆どの人は感覚的に裸足がいいと思ってやっていた人がいるぐらいで、自分の様に研究の世界から入って来た人はいなかったんだと思います。
戸惑いを感じながらも、でも一人でも多くの人に知ってもらいたいっていう気持ちは強かったので、流れに身を任せる事に。 メディアの取材も段々大きくなり、NHKのアサイチで取り上げられたり、日本経済新聞の一面飾ったり、Tarzanで8ページとかで大きく取り上げてもらったり。取材の依頼が常に殺到していました。また、この頃ベアフット系シューズが次から次へと出されていた最中、自分のところへも契約の依頼が来始めます。5社以上は来ていたと思います。勿論この中には誰でも知っている様な超大手メーカーも。あ、日系ではありません。w そして出版の依頼も。
毎日が嵐のような連続。本当に自分でいいのか? また、メディアを通して伝えたい事と、読者に伝えやすい事のギャップに苦しんだ時でもあります。自分はこう言いたい。でもそれじゃ記事として難しいみたいな。テレビの出演に関しては恐らくそういう理由でかなり没にしていましたね。何よりも書籍を出すってなった時は、本当に戸惑っていました。何故なら依頼が来たのは7月。出版は9月上旬。実際に撮影に2日、中身の文章に2日。すなわち4日で仕上げた感じです。イベントも結構あったりしたので、もう頭の中がひっちゃかめっちゃかだったのを覚えています。まさに嵐でしたね。
因に、この裏には実は大手メーカーが絡んでいたとはいざ知らず。。。そう、実は裏で仕掛けがあったみたいなんです。まあ、流石にこの詳細は書けませんが。
で、トップギアのSコーチの所とやっていた裸足ランニングでしたが、日本スポーツ&ボディーマイスター協会のAさんから声がかかります。大掛かりにやらないかと。Sコーチと相談し、最終的にAさんの所と一緒にやる事に。Aさんはマーケティングのプロ中のプロ。でも、ここからは本当に試練の連続。あまり詳しくは書けませんが、Aさんに問題があるとかないとかではなく、自分が一般的なマーケティング的な広げ方がよっぽど嫌だったんだと思います。今思えば、コンサルやマーケティング関連の人達とは何度も折り合いが合わず。。。相性ってあるんですかね。確かに人を集めるのも大事かもしれないけれども。。。でも、そうは自分は言いたくない!的な。 まあ、本当によく言い合いしてました。w
ちょうどこの頃、BORN TO RUN関係の人達なら知っている、NHK出版のMさん、走る.jpのYさんとかともよく絡んでいましたね。でも、やっぱり自分は浮いていたような気がします。変に頑固な自分がいましたね。ある意味超頑固なのかも。そんなつもりはないのですが。汗)
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そして運命の出会い
アメリカに元々いた自分はビブラムの存在は当然知っていました。でも研究をしていた時に、Nike Freeはもらえたのに、ビブラムはもらえなくって。裸足の研究を始めてからはシューズは買わない事に決めていた自分は、そんな理由でビブラムを履いた事はありませんでした。そして、色んなメーカーからの契約のオファーや無料でシューズが送られてくる中、来ました、ビブラムが!しかも3足。履いた瞬間から、きたー!って思いましたね。裸足で走る感覚を持っていれば、(←ここ重要)これは本当に走りやすいって。 寒い時や暑すぎる時も使えるし、何よりも足裏を切るリスクもなくなるし。
そんなわけで、iPhoneケースをやっているサイトを使って、裸足王子のセレクトショップ?的な物を始めたんです。実はもう一つ日本に結構広めてたのあるんですけどね。(haloのヘッドバンド。汗が垂れない凄いバンダナ!。最終的には権利取られちゃいましたが、それはさておき)
お金の嗅覚だけはとにかく鋭かった、ビジネスパートナーのT君が、“このビブラムやばいよ!” って。 自分は何も考えず、ビブラムの説明の所にひたすら裸足が何故いいのかを書いていたんです。そもそも自分が広めたいのは裸足の良さですから。そしたら、なんと口コミで色んな人がこのサイトにアクセスして買いに来てくれてたんです。生活の足しになればと思って始めたビブラムのネット販売。 T君が、“この商品のアクセス数に対する購買率、高すぎる! やばいよやばい!これは化けるよ!”って。(結局化けなかったんですけどね。w)
実はちょうどこの頃、オーストラリアでビブラムの輸入代理店をしていたBarefootincのMaxがオーストラリアとニュージランドでの実績を買われ、日本でもビブラムの代理店をやってくれと頼まれる事に。ただ、誰も日本に知り合いがいないMAX。信頼の出来る人を日本の社長にしたいって思うのは当然なわけで。
そこで出てくるのが、あの元ヨーロッパキックボクシングチャンピオンのジェイソン。ビジネスが出来る出来ないではなく、信頼出来るかどうかっていう理由でジェイソンがイギリスから日本にやってくる事に。いわゆる大親友ってやつですね。そんなわけで二人が日本にやって来て、日本で一緒にビブラムをやっていく人達を探しに来たのです。ビブラムの販売権を巡ってはかなり色んなドラマが裏で繰り広げられていました。これもとてもここでは書けませんが。。。汗)(正直ちょっと怖い思いしています) 勿論超大手商社も名乗り出たりと。それでもMaxがやる事に。お金だけでは動かないVibram社も凄いですよね。ある意味ビブラム社も頑固な会社。
Barefootincが日本でやる事がほぼ決定していたので、Maxの所には相当数の日本の会社からメールが来ていたのです。一緒に手を組もう的な。でも全部タイトルだけ見て削除していたんです。 そして、そのメールの中には実は勝手に自分のビジネスパートナーのT君が勝手にメールをしていたんです。自分は裸足の事で手一杯でしたから。そして、成田空港に着いた二人がこれから新宿に向かおうっていう最中に、ジェイソンが、”ちょっと待った” と待ったをかけたメールがT君からのメールだったんです。ジェイソンが何かを感じたんだと思います。ジェイソンもその時の事を今でも鮮明に覚えてるぐらいですから。全て削除していた中、唯一止めたのがこのメールって。
そして、そのまま新宿に着いたJasonとMaxとT君と自分の4人が会う事に。そして、自分とジェイソンが意気投合し、これから頑張って一緒にやれる人を探そうと思っていたのに、探さなくて済んだ!って。Maxはかなりのビジネスマン。T君も。なのでこの二人はビジネスの話で盛り上がり。。。ビブラム自体にそこまで興味の無かった自分とジェイソンは身体の話で盛り上がり。。。
裸足を広める上で、ジェイソンとの出会いはあまりにも大きかったですね。彼から学んだ事は数知れず。。。 研究から入った自分にとって、全て感覚的に物事を捉えるジェイソンの視点は本当に新鮮で。武道的な話が自分の中に入ってくるのは彼の影響なんですよね。
なにはともあれこうやって運命の出会いを果たすのでした。でもここからがまた大変になるのですが。。。それはパート5で。 一体いつまで行くのやらこのシリーズ!それにしても、結構公に書けない事が結構出て来ちゃいましたね。w
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