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Running with Kenyans 〜選手は使い捨て〜 闇の部分へ…

Running with Kenyans 〜選手は使い捨て〜 闇の部分へ…

イテンでもニャフルルでも色々な選手との交流が出来ています。因にトップ画像は日本大活躍して、後に女性トラブルで亡くなってしまったワンジル選手の弟です。彼も選手として活躍しています。

さて、ここニャフルルの選手もかなり速い!ニャフルルではかなり小規模でメーカー毎に練習をしていたりするのですが、一つだけ大きな誰でも入れるクラブがあります。初心者も大歓迎で様々な人が参加しています。自分は当然このグループに入って練習しているのですが、ファートレックという練習に参加したのですが一周6kmのコースで走るのですが、ほぼ全ての選手が一瞬で見えなくなり、辛うじて初心者の女子二人が近くにいただけ。そしてその二人も5kmぐらいの地点で見失うという。なんとか普通に歩いている人達に他のランナーがどっちに行ったか聞いたりしてようやくスタート地点に戻って来れた感じです。

そして昨日はインターバル。あの土のスピードが出なそうなトラックで、自分はこれまた一番遅いグループで走ったのですが。。。女子の一番遅い子が800mを2分40秒ぐらいで、女子のトップは2分20秒ぐらい。因にメニューは800m-600mのセットを8回。 しんどー! スポンサーがついていない人達でこのレベルなのでビックリです。

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さて、今まであまり書いて来なかった闇の部分をちょっとだけ。。。

あくまで自分が知り合った選手達何人かの証言を元に書いているのでこれが全部正しいかどうかはわかりません。また辻褄が合わないところもあるかもしれませんが、ブログなので参考程度に読み流して頂ければと思います。

これだけ速い選手が多くいるケニア。一体どの様な仕組みでスポンサーがついているのか。一部の抜き出た選手は当然大金を掴むのですが、そこにいきなり辿り着けるわけでは当然ないので、その辺の事を。

自分が以前動画で見ていたケニア選手はイギリス人のランニング未経験の牧師さんがボランティアでコーチとなり選手を育てて、そこから成長した選手が自然とスポンサーが付いていた感じだったみたいですが、今は完全に商業化されています。

まず企業とアスリートがどう繋がっているのか。

企業A社が誰かいいアスリートがいないかと探す。企業は現地の事は全く分からないので現地の事がわかる仲介者Bに依頼をかける。仲介者も選手を直接見ているわけではないので、仲介者がコーチCに依頼をかける。そしてコーチCが多くいる選手の中から企業が求めている選手(レベル、性別、年齢、競技種目など)Dを選ぶ。

殆どの選手が既にかなり高いレベルなのでその差は僅か。となるとコーチとしてはどの選手を送るかの選択肢の幅が広い事になる。そして選手としては一攫千金を求めて企業にスポンサーになってもらい大きな大会で活躍の舞台を求めているので、お金を出してでもスポンサーを受けたい。結果的に多額のお金を払える選手がコーチに気に入ってもらえ、スポンサーを受けられるという悪循環が起きてしまっています。コーチがかなりぼったくっている状況。そして、もしこの選手が活躍したとしてもよっぽどのトップに行かない限りは殆どのお金を仲介やコーチなどに持って行かれ、しかも更には選手を人として扱っている感じではないので、怪我したらすぐに使い捨てでまた次の選手でお金を払える選手が選ばれる。

これを需要と供給だからしょうがないってビジネスで全て物事を考える人なら思うかもしれないけれども、選手と実際に関わってしまうととてもじゃないけれどそうは思えません。

結果的にハードに練習をさせてふるいにかけて残った者が生き残る。怪我したら捨てられる。

怪我したってよっぽどの選手じゃない限りケアなんてしてくれません。休むぐらい。なんかどこかの駅伝部の話に近い気がしますが。

そうやって落ちて来た選手も含めて幅広く受け入れているのが自分が入っているクラブ。後から言われて気づいたのですが、そういえばかなりの選手が練習を見ていたいんです。みんな故障者だそうです。ビックリするぐらいの故障者の数。このクラブのコーチだけが完全にボランティアで選手の面倒を見ています。いわゆるイテン村に昔いた牧師さん的な存在。でも、また選手が復活すると引き抜かれ。。。なコーチ同士も凄い事になっているみたいです。

色んな状況を踏まえ、勝ったもん勝ち、速く走ったもん勝ち的な雰囲気になっているのも事実。そんな状況だからこそドラッグに手を出してしまう人達が増えているのかもしれません。

本来ならこういった選手を育てる的な感じで企業が入ってくるのが理想かもしれませんが、現実は美味しい所だけを持って行く。表現が悪かったかもしれませんが、大手企業がどのように発展途上国で人を雇っているかを知っている人には分かり易いかと思います。

と闇の部分はとりあえずここまでにして、とにかく選手は明るくて楽しい人が多いです。観光以外の部分では本当に楽しめています。街の人達も本当にフレンドリーです。声をいっぱいかけられたり、握手を求められたり。食事もイテン村と違いかなり美味しいです。あ、食事に関してはまた別の機会に!

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2 Comments

  1. Michihisa Kisaka · 2016年3月9日 Reply

    ニャフルルのチームのコーチって、ビューターコーチか、キオニコーチですか?
    ニャフルルでトレーニングした事があるので、懐かしいです。
    トムソンズホールズには行かれましたか?

    • Yoshi · 2016年3月9日 Reply

      Facebookにも書きましたが、名前が。。。トムソンズホールズって、分かりません。。。あの滝があったり象がいる森の事ですかね?であればいってきました!

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