2万人ものスポーツ科学者、スポーツ医学関係者から構成されるThe American College of Sports Medecineという機関からどのようにランニングシューズを選ぶべきかという説明書的なものが公表されました。(英語ですが、詳しくはこちら。)
このガイドラインが出て来た背景には、毎年ランナーが急増し、同時に怪我をする人も急増していて、そこにいきなりBorn To Runが出て来たため多くのランナーが裸足や裸足感覚シューズを取り入れたが知識も何もないため多くの人が今度は違った怪我をしてしまっている。因にアメリカのランニング人口は3000万人を超えているそうです。そもそも怪我に悩んでいた人達はクッションが駄目で、裸足も駄目でと行き詰まってしまう。一体どうすりゃいいんだ?と。
そんなわけで出て来たガイドラインは、なんでも“ほどほどに”というメッセージが込められているんだろうか。
因にここに出てくるクッションの選び方はドロップが6mm以内。ドロップとはシューズのつま先側と踵側の高低差で、大きければ大きい程クッション性が高いと思ってください。(どちらにもクッションが入っているNewtonやHokaなどの例外を除いて)因に多くの一般ランナーが履いているアシックスやミズノなどのランニングシューズではこのドロップが6mmから12mmとなっています。
またモーションコントロールという足の動きを制限したり、コントロールしたりするインソール的な役割りをする機能が入ったシューズではなく、ニュートラルなシューズを購入するよう勧めています。モーションコントロールがランナーに有益である事が一切証明されていない事が分かっているからです。
というわけで、クッションは比較的に少なめで、ソールが柔らかいシューズを勧めているのです。
少なくとも行き過ぎていたシューズに歯止めはかかったみたいですね。これもBORN TO RUNがきっかけでやっとここの領域にたどり着いたという感じですね。ちょっとホッとしています。
でも一番大事な事が抜けているのがちょっと残念ですね。結局のところ、怪我をするのは自分自身のせいであるという所。ここに気づけるかどうかだと思います。完全に感覚が麻痺してしまっている現代人にはやはりそこには中々たどり着かないのでしょうね。でもこの感覚の鈍さは日本がぶっちぎりで酷い気がしています。日本人が洗脳されやすい国民なのか、日本人の大手メーカー側のマーケティング力が凄いのかは分かりませんが。
起きてください、そろそろ!
では、今日も裸足ランニング応援宜しくお願いします。下のマラソンアイコンをポチッとワンクリックお願いします。
3000万人のランニング人口とはさすがはアメリカですね。 所でマニュアル流行りの日本の事ですから、自分で注意して走る事を伝えるよりは年齢別や過去のランニング歴別に簡単なハダシランニング移行マニュアルの様な物が必用なのではないでしょうかね。
私の場合はいわゆるクッション性の高い靴からハダシランに切り換えるのに1年かかりましたが何しろハダシランは未知の世界でした。次から次へと起きる小さな小さなトラブル(アキレス腱周囲炎、足底筋痛、輪番の様に起きる足の筋肉痛、ジョーンズ(?)骨折箇所の痛み?)などに襲われました。
騙し騙し走りつづけていてハダシランへの移行開始からほぼ丸一年で漸く日に10㎞のランニングが可能に成った次第です。 きっと大抵の人、特に私のような還暦過ぎの者には同様のトラブルが起きるのだろうと思います。
だから想定故障回避ハダシラン移行プログラムの様な物が無いと、大抵は途中でくじけるかあきらめる様な気がします。 特に医師は分厚いクッション性の靴を履け、とか走るなとか、アキレス腱が切れたらもう走るのをあきらめなさい、という脅しや警告ばかりでした。
全く膝や股関節の痛みの無いすばらしいハダシランニングですがハダシランクラブでの正しい走法の講習や先輩方の適切な指導無しには私もとうていここまで到達は出来なかったと思います。
マニュアルが必要。。。 そこは常に葛藤しています。そんな時代だからこそマニュアルではなく感覚を使って自分で動きを探り始める。そんなきっかけを作れたらと思っています。確かにマニュアルが出来てしまったほうが楽な気もしますが、その領域には行きたくないきもします。まあそうはいいつつ本も出版しましたし、動画も簡単ではありますがあげているのでそういう意味では走り方を公開してはいますけどね。でもマニュアルを作ったところで本人がその気がなければ何もなりませんからね。だから必要なのはそういう事を知るきっかけ、考えるきっかけを作る事だと思っています。