少なくとも子供達ぐらいは裸足で走っていると思い込んで、子供達の動きを見てみたいと乗り込んだケニア。自分がいるニャフルルはナイロビから車で4時間ぐらい離れた人口3万人にも満たない小さな町。そんな田舎でも裸足で走っている子供達はもういません。
聞く所によると、殆どの小学校では靴を履いて来ないとそもそも学校に入れてもらえなかったりするそうです。
一般庶民も子供も普通に靴が履けるようになったばかりのケニア。そんなケニアだからこそ、裸足に対する抵抗感はもの凄く強いんです。 靴があるのになんで裸足でわざわざ走らなけりゃいけないの? って。
その証拠に自分が裸足で走っていると本当にケニアの人達はビックリする。何で? 靴買うお金あるでしょ? って。 とってもフレンドリーなこの町の人々は素直に色んな質問をぶつけてきます。
でもよくよく考えると、今の30代以上の選手の殆どが口を揃えて子供の頃はずっと裸足で走っていて、初めて靴を履く年齢は大体15歳ぐらいからという。ただ、それはあくまで選択肢が無かっただけで、当然靴が履ける環境にある子は(お金を持っている人達)昔からも靴を履いている感じです。
ケニア選手が何故これだけパフォーマンスが高いかの理由は色々とありますが、子供の頃に不整地を裸足で走り回っているというのが理由の一つである事は前からずっと言われている事。でもそれをケニアの人達の殆どは知らない。しかも一部のエリートランナーは分かってはいるが、スポンサーなどの関係でそういう発言は制限されている。この制限は今回の自分のケニアの滞在でもはっきりと制限されている事が分かったので、この事実は間違いありません。なんならそのメールを公開したいぐらいです。 勿論日本でも本当のトップの人達は分かっていたりしますが、それもやはり制限がかかっています。
なので自分がこのケニアで裸足教育をやる事がどれだけハードルが高い事が分かって頂けたかと思います。で、実は先日訪れた小学校の設立に関わっている1人が日本人の方。その方が自分の話しを聞き、是非やって欲しいという事で今回の裸足ラン教室をやる事になりました。
まずは教室で講義。
因に裸足で走った事をあるか質問したら8割以上の子達が裸足で走った経験が一度も無いという。 しかも、彼らが履いているのは殆どが革靴。硬いし、サイズもめちゃくちゃです。足の形もかなり変な感じになっている子もいましたし、動きもかなりバタバタしている子の割合が多かったです。ただ、中には凄い身体能力を持っていいそうな子達も混ざっていました。思っている以上に差が激しくなっている感じです。
というわけで、外へ出て裸足ランニング! 外は芝生でフカフカ。たまに大きな石があるぐらいです。強制的に脱がしたわけでは無かったので、実際に裸足になったのは7割ぐらいでしょうか。
それにしても子供達が人懐っこい。実際の練習する時は常に20人ぐらいの子達が自分に付きまとって来て大変でした。w もうハチャメチャでしたが、やっぱり凄く楽しかったです。
もう元気いっぱいなのはこの画像からだけども伝わると思います。エネルギーが凄い!ケニアンパワー!!!
というわけで思いがけず、まさかのケニアでの裸足ラン教室。そしてこの話しは広がり、実は今日これから選手向けにやって欲しいと言われ。。。あまりにもハードルが高すぎます。世界選手権代表の人も何人か来るみたいで。まあでもとにかく故障者続出中みたいなので、何か一つでも彼らにとって役に立つ事があるのであればいいなと思って行って来ます!
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結局裸足は廃れていくんですね。ワラーチで走る人は増えてますが…
ちょうどいいところに収まるというだけでは?