先日のトレイルのレースで10人以上に聞かれた足裏の突き上げ。柔らかい土のコースであれば質問されなかったと思うのですが、香港の路面は基本硬く舗装された階段が多く、そして岩でゴツゴツした所も結構出て来ます。ちなみに、このコースを裸足で完走した人がいるのをご存知でしょうか?
台湾で裸足ランニングを広めている方です。彼はケンボブのように完全に全て裸足。指先だけちょっと切ったみたいですが足裏は全く問題なかったみたいです。そういえば、大阪や京都にはずっと裸足で育った人達がいてトレイルも常に裸足の人達いましたよね。恐らくこの彼も少なくとも幼少期は裸足で育ったのではないかと思います。 因にケンボブも子供の頃はずっと裸足で育っているんですよね。確か高岡さんも。 なので彼らがいきなり出来るからと言って、一般の人達がいきなり出来るかって言ったらそんな簡単な事ではない事ぐらいは想像つくかと思います。
さて、実際の技術面で考えると、やはり下りのガレ場をどうするのか。ここでやはり膝の抜き、すなわち柔らかい膝の使い方がとても重要になって来ます。裸足をやってこなかった人でも、スキーを本格的にやって来た人なら理解出来ると思います。ターンの時に膝をふわっと曲げる感じ。あの“感じ”がとても重要になってきます。とはいえ、これもあまりにも長い距離になると筋持久力が問われて来ます。自分もあのレース、50km過ぎたところで膝が抜けなくなりました。 そうなってくると流石に裸足やビブラムはかなりリスクが上がって来ます。歩くならまだしも。なので、いっぱい走る必要な無いかもですが、最低限の練習は必要ですよね。
さて、一般ランナーで考えれば100kmのトレイルを裸足で完走出来る人は0.01%ぐらいになるのではないでしょうか? ビブラムでさえおそらく1%はいないと思います。実際にちょっとビブラムで走ったり裸足で走っただけですぐ足を痛めてしまう人達も多いですからね。
裸足ランニングを始めた頃に、やっぱり自然の中を裸足で走りたいって思ってトレイルに行ったのを覚えていますが、あまりにも痛くて悲鳴をあげていました。あまりにも痛すぎて走りが変になって、結局トレイルは諦めていたのですが、日本に帰って来てからやってみると以前よりは出来る様になっていました。レースはビブラム履いていますが、1人で練習に行く機会があれば半分以上は裸足でトレイルも行っています。まあ少なくとも、他の人達が痛いという下りでもビブラムなら全く問題なく行ける様にはなりました。裸足の下りは。。。身体の使い方、そしてその動きを続けるための集中力、筋持久力、呼吸。などなど色んなバランスを兼ね備えやれることなんだと思います。 なので、裸足100kmを絶対無理って考えるのではなく、難しいって考えてもらえればいいかなぁと。
自分もまだそういう領域には達していない。自分はそもそも殆どトレーニングをしていないっていうのが一番の問題なんですけどね。
で、自分たちの様に普通のシューズで育ち、クッションやインソールを入れてきた人達でも、時間はかかるかもしれませんが、少しづつそういった動き、そして足の機能を取り戻していく事はとても大切だと思います。 100kmのトレイルレースを裸足で走れればいい。そんな風に自分は思ってはいませんが、いつかそうやって出来る日が来たら嬉しいなぁぐらいには思っています。10−20kmぐらいなら行けますけどね。ただ自分にとってのレースは出来るだけ早くゴールする事が目標の一つになるので(出る以上は)その時点で裸足の方が早いって判断すれば裸足になるだろうし、そうじゃなければビブラムなど何かしらは履く、ただそれだけの事。あくまで身体の使い方がちゃんと出来ているかの確認であったり、足の機能改善といった感じで裸足で走ったりするので。 レースは別ものですね。
ただし、そういうレースもあっていいのかなぁと思うので飯能ベアフットマラソンの様に、みんな同じ条件で走るという全日本裸足ラン選手権があるんです。如何に自分たちが自然の中でも普通に走れなくなっているかを把握するという意味で。
香港100kmでは昨日の記事で書いたようにトレランポールとホカみたいな厚底の組み合わせで走っている人達がかなり多かったのですが、あれはあれでその人のその時点での身体の状態や体力を考えた上でベストな記録が出る様にしているだけなのでオッケーだと思います。 ただ練習では裸足やそれに近い状態で、ポールも使わずっていう練習もして欲しいなぁと思っています。トレランを走るという意味では特にこの動きっていうのは大切になりますからね。
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