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【重要】土踏まずと裸足ランニング 甲高や扁平足だから裸足は無理? 

【重要】土踏まずと裸足ランニング 甲高や扁平足だから裸足は無理? 

そもそも土踏まずはなんの為にあるのか? 体重を支える、もしくは衝撃を吸収するため。 これは医学でも言われている事。土踏まず→土を踏まない。すなわちこの部分は上に上がっていないといけないのだけれども、何故こんなにも扁平足の人が多いのでしょうか? 特に今の子供達に多いと言われる扁平足。

人はそもそも生まれた時は扁平足で、裸足で、もしくは裸足に近い状態(ペラペラの昔の運動靴など)で運動したり荷重をかけたりする事で発達してきますが、幼少期に厚いクッションのシューズなどを履いているとそういった衝撃が足に直接かからず(使い方もあるのですが)土踏まずが出来ないまま大きくなってしまいます。

扁平足→衝撃吸収能力が低い。 と考えればいいでしょうか。だから幼少期に最低限の安全は確保した上で“裸足”“運動”する(遊ぶ)事はとても重要なんです。 さて、昔は土踏まずがあった人が、ずっと厚底シューズなどを履いていてアーチが落ちて来た人達はどうすればいいのでしょうか? 弱くなっているから、使って少しづつ強化すればいいのではないでしょうか? 医療の世界では大人になってから扁平足が自然と改善していく事は考えにくいのですが、実際に大人になってから裸足で運動し始めた人で扁平足が改善した人達はかなりいます。ただ、ちゃんと記録しているわけではないのであまりデータはありませんが、一つの例としてここに以前記事を書いたので時間がある時に読んでみてください。身体は本当に上手く出来ていて使えばそれなりに強くなるし、使わなければ弱くなる。これ、そんなに難しい事なんでしょうか? 因に自分も完全な扁平足だったのが大夫マシになってきています!

まずは自分の足が弱くなっているという事を認識し、少しづつ改善していこうという意識があれば大丈夫だと思います。これをいきなりやるもんだから、そもそも土踏まずも発達していないのに(衝撃吸収力が弱いのに)ガンガンスピードを上げて走るから色々と壊してしまうんだと思います。で、壊すまではいいのですが、ここからが重要なんですが、壊れた時に何故壊れたかを考えられるかどうか。考えられない人は、“自分に裸足は向いていない”と安易な判断をしてしまうのですが、これはその人に向いていないではなく、今のこの足ではこれだけのスピードでこれだけの距離、この走り方では走れないというメッセージなんではないでしょうか? 裸足ランニングを自分のどこに問題があるのかを認識するツールぐらいに思って頂ければいいなぁと思います。

で、扁平足の人ってまだマシなんです。足が弱いっていうだけで、使って強くしてあげればいいだけだから。筋トレで考えてみてください。あくまでたとえですが、いきなり100kgのバーベルは上げれないけれどもちょっとづつトレーニングを積み重ね、100kgなら上げられる様になる。また上げ方もあるのでそのコツも掴みつつ、筋力も付けつつ。本来であれば、足は人の土台となるところなので幼少期にしっかりと作る事が大事なんですけどね。でもやってこなかったわけだから一からやり直しです!それを変なプライドが邪魔をするだけです。

問題は甲高の人。あ、ここで甲高は甲が高くなっているだけでなく、殆ど土踏まずが荷重をかけても動かない人。Navicular Dropテストっていうのがあるのですが、土踏まずの一番高い所にある骨が荷重をかけた時とかけてない時でどれぐらい動くのかって言う、言って見れば土踏まずの柔軟性を測るようなテストがあるんです。これが全く動かない人の話をします。

西洋医学。。。扁平足は弱い足という事で西洋では土踏まずを人工的に作ろうっていう事になったんです。最近のインソールはだいぶ変わって来ていますが、その当時は相当硬い土踏まずの所が盛り上がる様な形をしたインソール。イメージはこんな感じ。

orthotics1

しかも盛り上がるだけならまだしも、めちゃくちゃ硬かったんです。そうするとどうなるか。 土踏まずは無理矢理形成されますが、その形のまま固まってしまいませんか??? これを子供達にもしていたりしていたんですよ? インソールの事話すとめちゃくちゃ反感買うのであんまり大きな事はいえませんが、必要な人もいるっていう事で。。。 因に、自分もインソール勧められていますからね!!! 100歩譲って必要な人もいるのかもしれませんが、自分みたいないらない人にも勧めていますよね??? 

自分はアメリカにいた時に裸足の事を知るためにこういうシューズやインソールを専門的に販売する所で働いていたというのをご存知でしょうか? 毎日10人以上のさっき説明したNavicular Dorpテストをやっていました。 一週間に60人。2年ぐらいやったのでこの計算だと60x4週間x12ヶ月x2年なので5760人の足を見て来た事になるんです。(実際は休みもあるので5000弱ぐらいかと)。

で、先生には、標準は7mmぐらいアーチが荷重をかけた時に動くって言われていたのですが、相当数の人が全く動かない人だった事を覚えています。アーチはあるけれども全く動かない。いわゆる0mmドロップ!(あ、シューズの0ドロップとごっちゃにしないでくださいね。w)こんなんじゃ衝撃吸収出来るはずもありません。そんなわけで、こういう人達にはかなりクッション性の高いシューズを勧めていたのですが。

これ、本当にやっかいです。 アメリカで裸足や裸足系シューズを履いて中足骨疲労骨折する人がもの凄く多い原因の一つはこれにあるような気がしてなりません。日本でもいますが、アメリカに比べたら全然比率が少ない気がします。

さて、甲高&アーチ動かない人ですが、こういう人達は恐らく、治療家の手助けがあるとよりスムーズかなぁと思います。治療である程度土踏まずが動く様に出来たらなぁと。固まったものを緩める。そんな作業が必要かもです。もしくは、扁平足以上に慎重に少しづつやっていくのがいいのかなぁと。ただ、甲高で全く動かないアーチの人って日本ではそんなにいないような気がしていますが。でもそんなにしっかりと日本人に対してこういった計測をした事がないのでよくわかりません。

因に、自分が裸足の研究していた時に一番最初に見つけたのが、(最初で最後のちゃんとした裸足の研究?)裸足で6ヶ月ぐらい歩くと足の柔軟性が増すっていう研究が出ています。確かそこにも、裸足で歩く事で足の柔軟性が生まれ、結果衝撃吸収しやすい足になるような事が書かれていたかと思います。因にこの研究確か1970年代のだったと思います。

マトメ
扁平足→弱い足→少しづつ鍛えよう
甲高(動かない)→機能しない足→動く様にする→少しづつ鍛えよう

赤ちゃん
全員扁平足→未発達→使って発達させる→裸足で遊ぶ!

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全てのランナーに裸足ランニングをトレーニングの一部としてでも取り入れてもらい、効率良く怪我をしない走りを身につけてもらいたい。ただそれだけです。

3 Comments

  1. PAG · 2014年12月5日 Reply

    こんにちは。いつもブログ拝見し、勉強させて頂いております。

    当方32歳男性で、裸足で走り始めて3カ月程です。キロ6分程度のペースで、10km前後をアスファルトの上を走れるようになりました。

    開始当初は、走り終わった後、脹脛や足の甲に痛みを感じていましたが、今のペース・距離では全く痛みは出ません。癖になっていた腸脛靭帯炎も全く無くなりました。裸足ランニングのお陰だと思っております。有益な情報、本当にありがとうございます。

    前置きが長くなりましたが、質問がありましてコメントしました。お時間あるときにご返信頂けますと幸せです。

    裸足ランニングを始めて以来、骨や筋肉、筋に関する痛みは無いのですが、小石等の異物を踏んだときはどうしようにも無く、時には激しく異物を踏みつけ足裏から出血します。また、炎天下で走る場合も、アスファルトが非常に熱くなりかなりの苦痛を伴います(これは日が出ている内に走らなければ良いだけですが・・・)。

    こうした足裏の皮膚に対する痛みは、そのうち皮膚が厚くなり慣れていくものなのでしょうか?それとも、ブログで取り上げられているように、走る技術(膝を抜く等。まだ感覚が良く分かりません)が向上すれば、異物を踏んだときでも上手く痛みを逃すことが出来るようになるのでしょうか。今後ペースを上げたり、距離を伸ばしていくときに大きな問題になりそうな気がしております。

    練習会等に参加できれば良いのですが、在住地の問題から難しく、この場で質問させて頂いております次第です。質問ばかりで非常に恐縮ではございますが、ご指導頂けますと幸甚です。宜しくお願い致します。

    • Yoshi · 2014年12月6日 Reply

      コメントありがとうございます。勿論走り方も大事ですが、足裏の皮の厚さも当然関係して来ると思います。確かブッシュマンとかの足裏の皮の厚さは8mm程度もあるっていう文献を見た事があります。彼らは基本本当の自然の中を走ったりするので、刺や尖った石の上なども当然走る事になります。おそらく、そういった過酷な環境に合わせて足裏の皮が厚くなるのだと思っています。自分たちの生活では所詮アスファルト程度なので、そこまでは厚くならないような気がしています。勿論接地の時にもの凄く摩擦を起こして何度も何度もマメを作っていれば、それはそれで厚くなるかもしれませんが、それってどうなんでしょう?って思ってしまいます。自分の足裏の皮はそこまで厚くありません。
      厚い時は白線の上などを走ったりしています。危ないのでオススメはしませんが。それを踏まえ、異物を踏み続ければ別ですが、たまにある程度であれば、そんなに劇的に変化するような事はないと思います。ただ、その時の痛みをチカラを抜く事によって多少はやわらげる事も可能かと思います。そういう意味では本当にそういう領域を求めるのであれば砂利道で練習するのが一番速いと思います。自分はそこまでしてって思っています。実際に砂利道がいっぱいある所が近くにあるわけでもないので。今の一般ランナーにとってはキロ6分ぐらいで10kmをアスファルトの上で走れるようになればそれで十分なような気もしています。なのでくれぐれも無理せずマイペースでやって頂ければと思います。

  2. PAG · 2014年12月6日 Reply

    お返事ありがとうございました。大変参考になりました。

    砂利道探して一度トライしてみます。またご相談させて下さい。

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