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“Barefoot” Running with Kenyans 〜世界最強軍団に裸足教育!〜

“Barefoot” Running with Kenyans 〜世界最強軍団に裸足教育!〜

まさか自分が世界最強レベルのケニア人ランナーに裸足ランニングを教える事になるなんて。。。

小学校でもそうでしたが、ケニア人の長距離選手として活躍する選手に裸足で走らせる事はどれだけハードルが高い事なのか。殆どのケニアのランナーがこの画像を見たら、笑ったり馬鹿にしたりすると思います。それぐらい裸足で走る事は選手にとっても、一般の人にとってもあり得ない事になってしまっています。想像していたケニアとは遥かにかけ離れています。

まさか、クッションが無いと足が痛いとか、裸足で走ったらマメが出来るからとか、そんな理由を彼らの口から直接聞く事になるとは。

彼らがメインで履いているシューズの殆どは日本で言う所のビギナー向けの超厚底シューズ。スポンサーを受けているから履かされていたわけではなく、自ら好んで履いていたという。。。

そんなわけで興味はあるけどあまりにもハードルが高すぎるという事でなんと3段階に分けてやる事になったんです。

一回目はいつ? ってなりますよね。

一回目は3日前の木曜日。コーチからの依頼で、普段の練習の後に裸足ランのプレゼンをして、様子を見てやれればそのままやってしまおうという事に。

この日の練習は他のスポンサーを受けているチームもそうで無いチームも全員一緒に選手主体でドリルなどをやっていました。たまたま来ていたコニカミノルタの選手も含め7−80人ぐらい。 練習が終わった後に、いきなり前に引っ張り出され、裸足ランの説明。 そして途中裸足の説明をするためにまず1人に靴を脱いでもらおうと思ったんだけど、どうやっても靴を脱がない。色んな理由をつけて。

実はその指摘したその選手は1万メートル世界選手権を優勝している選手。当然ケニアでも多少は上下関係的なものもあり、これだけ速い選手が脱がないってなってしまったので、他の人も脱ぎにくい雰囲気に。結局この日は簡単な講義だけを済ませ、1人も靴を脱ぐ事がないまま終わります。ただし、興味あるの?って聞いたら多くの選手は興味があるとのこと。 というわけでコーチと相談し日を改めてやる事に。

日にちだけを決め、場所は後で口コミで伝える事になりこの日はこれで解散。そして、その後にまた問題が。この日は多くのチームのコーチが不在だったためコーチ同士の間でこの事で色々と問題が起き、結果的には自分の事を勧めてくれていたコーチがスポンサーを受けている選手は呼ばない事になりました。個人でプロで活躍している選手も多いので、そういったインターナショナルチームと言われている選手で興味がある人だけに時間と場所を伝えて第2回目をやる事に。

というわけでいよいよ世界最強軍団の人達への本格的な裸足ラン教室。この画像を見るとそこまで人が集まっていない感じですよね。

スクリーンショット 2016-03-13 17.00.50

実はスポンサー受けている選手を省いたのにも関わらず40人以上の選手が集まったんです。1対1だとあんなにフレンドリーで明るいのに、こういう場になると急に皆静かになります。そして皆奥に座っているんです。この左奥の壁際に多くが座っています。w 質問しても殆どの人が何もしゃべらないという。

今回は興味ある人だけを集めてはいるんだけれども、本当に異様な雰囲気のまま講義が進みます。そして、講義が終わり、実技へ。

やっぱり誰も靴を脱ぎません。

思わず、

「何故脱がないのか理由を教えてください!」

と叫んでしまいました。w

ようやくそれぞれが色んな理由をあげてくれました。その理由を一づつ、身体の使い方をこうすれば大丈夫ですよね? って丁寧に説明していき、ようやく裸足にさせる事が出来ました。

どんだけ裸足になる事が難しいの???

そして裸足になったらなったで、これがまたビックリなのですが、動きが硬い硬い。それもそのはず。もうずっと裸足で走っていないし、頭の中ではやっぱり怖いって思っているので。シューズで走っている時以上に動きがぎこちない。こんな感じじゃとてもじゃ無いけど裸足で走れるはずもない。

ここでまた一発。

「クッションが無いと走れないなんて、競輪選手が補助輪が無いと怖くて自転車乗れないって言っているのと同じだよ!ここにいるのは世界最高レベルのランナーでしょ!!!」

そして、手をパチンと叩いて

「WAKE UP!!」 と。

あー、言っちゃいました。そして続けて

「皆子供の時裸足で痛い所も何十キロって裸足で走ってたんでしょ?思い出して!」

もうずっとスイッチ入りまくり。

そして期待値も込めて

「君らがこの地球上で裸足で世界のトップレベルで走れる可能性のある最後の人達だよ!」って。

何故なら今のケニアの子供達は、この選手たちも認めるぐらい身体能力が落ちて来ているから。それはスクールバスの発達もあり、シューズの関係もあり、色々とありますが。

当然彼らは元々そういういい動きは持っていて、少しづつ厚底靴に慣れてしまったために動きがちょっとずれてきただけで、やっているうちに大夫スムーズになってきました。

スクリーンショット 2016-03-13 17.11.21

ようやく皆乗って来て、笑顔も増え、いい雰囲気で進みます。

そして、基礎的な動きと説明が終わり、いざ外に行こうっていう話をしたら、再び空気が凍ります。今度は何???

流石にいきなり外は。。。気持ちの準備がいるという雰囲気。

というわけで、なんと普通なら一回で終わる事が3回に分けてやる事になりました。でもやって欲しいって言われているのでそこはとっても嬉しいです。

今日のは裸足ラン教室というよりは完全に裸足教育。何故裸足で走るトレーニングが必要なのかを理解してもらうという。そして少しだけ実際に裸足で動いて感じてもらう。

まさかまさかの展開に毎日が刺激的です。この後に選手から色々と声をかけられ、今日は頭をハンマーで打たれたような気分だった、とか、大切な事を伝えてくれて本当にありがとう、と言われました。

自分はタイミングだけはいいと思っているのですが、来た目的とは大分ずれて来ているけれども、本当に凄いタイミングでここの地に来ているのかもと思っています。

まずは扉を開けて来ました!

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全てのランナーに裸足ランニングをトレーニングの一部としてでも取り入れてもらい、効率良く怪我をしない走りを身につけてもらいたい。ただそれだけです。

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