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NIKE VAPOR問題から見えて来る陸連問題、ドーピング、レギュレーション、スポンサー、記録。。。

NIKE VAPOR問題から見えて来る陸連問題、ドーピング、レギュレーション、スポンサー、記録。。。

NIKEのVAPORの問題から色々調べて行くと、日本語では殆ど出て来ない情報が色々と出てきているので、自分のブログのアクセスが少ないうちに共有をしておこうかと。

世界陸連IAAFについて調べて行くうちに、色んな情報が出てくる出てくる。。。

まずロシアでの組織的なドーピング問題が出てきました。ロシアやりたい放題っていうイメージを持っている人も多いかと思いますが、そもそも長距離系の競技での2001年~2012年の間にオリンピックや世界選手権で55個の金メダルを含む146個のメダルを取った選手がドーピングの検査で疑わしい結果が出ているのだが、それをIAAFが隠していたという。

そして、ロシアのドーピング問題の時に裏金をもらっていたのは当時のIAAFの会長で、その人はフランス警察によって逮捕されているという。そのタイミングで出てきたのが、セバスチャン・コー。セバスチャンはこの時に補佐役から会長に就任しています。そして、そのセバスチャンは補佐役でありながら、ドーピングに関わる一切を知らなかったと言ってメディアからかなり問い詰められていた人物。(知らないわけないでしょ!って。)そして、この新しく就任した会長がまさにナイキから“スペシャルアドバイザー”として金銭をずっと受け取っているという人なんです。元々この人は中距離で金メダルを2個取っているイギリスのレジェンド的な方。選手の時からずっとナイキのスポンサーを受けていているのでナイキとの関係は恐らく30年以上。 これを厳しく追及され、ナイキからお金を受け取るのを問題になった後に辞退し、しかし会長は継続。

また、2021年の世界陸上はオレゴン州のユージーンに決まったのだが、そこにもセバスチャンとナイキの関係が大きく左右して、色々と問われています。この決まり方が、恐らく東京オリンピックのフルマラソンが東京から札幌に急に変えられた様な感じで、突然決まったとの事。そう、オレゴンと言えばナイキの本拠地。オレゴンプロジェクトがあるところですね。ナイキからセバスチャンに依頼が来て、便宜を図ったとのこと。

因みに、このオレゴンプロジェクトのコーチ、当然ナイキから色々を支持を受けてコーチをしていると思うのですが、色々と問題が指摘されています。アルベルト・サルザーコーチ。

まずは、低酸素ルームでのトレーニング。2002年にアンチドーピング委員会から指摘を受けています。今でこそ当たり前になってしまいまったのでこれを疑問に思う人は今はいないかもですが、低酸素ルームのトレーニングでは、高地トレーニングのメリットと低地トレーニングのメリットのどちらの恩恵も受けれてしまうという。しかもある意味ドーピングと同じ状況を作れてしまう。これも確かにフェアという観点からすればこの状況の恩恵を受けられる選手の数は少ないので指摘が入ったのですが、これに関しては禁止にはなりませんでした。

そして、次にこのコーチのドーピング問題が。選手に分からないようにドーピングさせていたという。どの選手なのかはわかりませんが、結構な人数にドーピングをさせていたという。更には、女性アスリートを速く走らせるために極端なダイエットをさせ、身体がボロボロになり、生理もなくなり、骨密度も極端に低くなり、骨折などにも悩まされたけど、とにかくやせろと強制させたり、違法な薬物を取るようにプレッシャーをかけられたり。(プロジェクトチームに女性が全くいない事も原因の一つだとは言われていますが)これも元々エリートだった女子選手の告発によって明るみに出て、他の選手もそれに加担し大きな問題になりました。

そうして、今年の10月10日以降オレゴンプロジェクトは閉鎖に追い込まれています。

そして、NIKE VAPOR問題。次々に記録が更新され、研究でも平均で4-5%ランニング効率が上がる事がわかり、規制をかけるかいなかという事で陸連が問われています。これについでは前々回で記事にしています。

さて、めちゃくちゃ海外で今騒がれているナイキ。これだけ色々な事が指摘されていますが、シューズを見ただけでもわかりますが、ナイキの一人勝ち的な状況です。色々と叩かれてはいますが、順調に株価が上がっています。

さっと調べただけで、英語だとわんさか動画でも記事でも出てくるのが凄い。日

なんだか調べれば調べるほど、如何に記録に踊らせているか、そこにお金が大きく動くかが分かってきます。確かにフルマラソンのサブ2プロジェクトはインパクトが大きいです。でもよくよく考えればドーピングの検査をするわけではないし、シューズも特別なシューズを使い、通常ではあり得ない環境を作って、向かい風を最小限に抑えて、と色々とやっています。記録が出るのってそこまで凄いのでしょうか?

確かに記録は分かりやすい指標であはありますが、行き過ぎている気がしています。と思っている自分は少数派であることは分かっていながらちょっと書いてみました。色々こういう事が分かると、改めてシューズの規制はVAPORに関してはかからないという変な自信が出てきました。w 研究者の中には走り高跳びのシューズなどの様にミッドソールの厚さに制限をかけるべきという意見もありますが、掻き消されそうですよね。

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