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【研究】「はだし」が児童の疾走動作に及ぼす影響

【研究】「はだし」が児童の疾走動作に及ぼす影響

ベアフット研究会のメンバーが研究発表してくれていたのでシェアします。まだネット上には掲載されていないみたいですが、簡単に要約しておきます。

タイトル
「はだし」が児童の疾走動作に及ぼす影響 ~接地様式に着目して~

1 対象:小学生(1年から6年)94名(男子51名、女子43名)

2 内容:30m走を実施し、20m付近の3mをビデオで撮影

3 計測項目:疾走速度、着地の位置、ピッチ、ストライド、接地時間

4 結果:裸足の方がスピードが落ち、接地の位置はフォアフットやミッドフットに代わり、ピッチはあがり、接地時間は短くなる。

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5 考察:裸足の方が速くなった生徒は38%、裸足の方が遅くなった生徒は62%。裸足の方が速くなった生徒と裸足の方が遅くなった生徒でRJ-indexやCMJといった、いわゆる体のバネを比較すると裸足の方が速くなった生徒の数値は高かった。

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この5の考察は裸足ランニングをよく理解してくれているからだなぁと思いました。体の機能をうまく使えている子(もしくは身体能力の高い子)は裸足の方が速く走れる。うまく使えない子はシューズが体の機能を補ってくれている。

そんな感じでしょうか?

でも自分的にはこれは相当気になります。だって子供達だから。大人でこの結果なら理解できるのですが、順応性も高い小学生でこの結果って。。。

これは自分がずっといろんな人と関わっているからこそ思うのですが、年齢層が高い人ほど、短距離なら裸足の方が速いよね!ぐらいの感覚を持つ人は多いのですが、その割合がどんどん若くなるにつれ下がってきている。そしてまさか現代の小学生で逆転するとは。。。

確かに自分も小学校での公演や講習会が急激に増えて気になってはいました。裸足になって走っても走りがすぐによくなる子は少ないなぁと。でも少しだけコツを教えると殆どの子が速くなってる感じです。改めて小学校での裸足での運動の必要だなと。

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3 Comments

  1. hoshiken · 2016年11月23日 Reply

     踵着地の子とそうで無い子にアンケートされているのでしょうか?走るのは好きか?嫌いか? と。また裸足は痛いか?痛くないか?と。
     前向きに体重を載せるためには初めに体幹がでて、その後に足が付いてくる感じとなり,自ずと非踵着地になるのではないか?と思っています。この時、体のバネを使う感じ、文字通り、跳ぶ 感じです。足軽というのもそんな意味があるのでしょうか?
     初めて吉野さんの裸足講習会に参加した際、自分の小学生の子供達は砂利の上を全く何の気なしに走っていました。体重差もあるかもしれませんが、その時、私自身は足が痛いののが怖いと思って強ばっていました。恐怖感があるとバネも使えず踵着地でブレーキをかけているのはないか?と
     踵着地の小学生はおそらく自宅でも常にスリッパではないか?とも推測します。生まれてこの方裸足で移動したことがない・・・先日教えていただいた「子どもの高齢化」に通じる現象でしょうか?

    • Yoshi · 2016年11月26日 Reply

      そうですね、今の子たちは怖いっていうのが先に来てしまうのかもしれませんね。だからこそ今の小学校とかだと一回でもいいので講習会などを行ってから、大丈夫なんだよっていうメッセージを入れてからやれるとより取り入れやすいのかもしれませんね。

  2. hoshiken · 2016年11月26日 Reply

    吉野さん 裸足の話をするとやってみようという人と、はじめからしない人に二分される気がします。メッセージもよいですが、音を立てずに走る吉野走りと、音を立てずに着地する忍びの術を披露するのも効果的ではないでしょうか? さあやってみようよ、と。本来の体の機能に目覚めてもらうことを目標にして。子供たちから体験する面白さを奪っているのは、もしかすると大人たちなのではと反省しています。

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