奥武蔵駅伝のエントリー開始が近づいて来ました。裸足で走る人達が存在するという事を知ってもらうためにチームを結成。レースでは襷は繋がったものの、一秒でも速く走ろうと日々努力している学生達からは
“見たか裸足の人達? でもさぁ、遅くなるの分かっていて何でわざわざ裸足で走るんだろうね?” っていう意見が多く。
そりゃそうだ。奥武蔵駅伝は一般の駅伝としてはレベルの高いガチレース。結果が全て。ならば襷を繋ぐだけではなく、記録も伸ばして行こうという方向性に。そして年々記録が伸びて来ました。去年の奥武蔵駅伝で取り上げられた記事がこちら
それ(裸足)でも速く走れる!
という見出し。これにメンバーの多くが突っ込んだのが、
“裸足でも速く走れる”
じゃなくて、
“裸足だから速く走れる!”
じゃないの??って。
自分はこの事には言及していないのですが、やっぱり自分は裸足でも(結構)速く走れるというのが現実的な気がしています。ましてや一般の人に対しての発言で。
実際に裸足だから速く走れる人はどれだけいるんだろうか? 自分の中では確かに10kmぐらいまでなら裸足の方が速い“かも”しれないが、(→これもテストしたわけでは無いので断言はd系無いけれど、感覚的な話です。)ハーフもフルも裸足で走ってはみたものの、トレーニングとして取り入れるのはありだけれど、裸足の方が速いというレベルにもっていくのはどれだけ大変な事なのか。これはやってみた自分がよく分かっています。
(*よく何もせずにして大きなコメント入れる人いますが、そういう人は自分でやってみてから言ってくださいね。)
また、去年の奥武蔵駅伝の裸足チーム、20代の選手は全員血豆を作り足の裏から出血もして、失速したり。。。とても裸足の方が速く走れるとはまだまだ言いがたい。
また、伝説の裸足ランナー、アベベ。確かに裸足で2時間15分の世界記録で金メダルを獲得はしているものの、その4年後の東京オリンピックでは2時間12分でシューズを履いて金メダル。この時もし彼が裸足で走っていたらどうなったかは誰にも分からない事。想像するのは自由だけど、現実としてシューズで走った2時間12分というのがアベベの自己ベストである事には違いない。(1960年に世界記録で裸足で金メダルを取った事が凄い事である事は言うまでもないが)
そして、色々と考えさせられる事になった坂田さんのハセツネのウルトラトレイルでの裸足での完走。
しかも16時間台でフィニッシュと立派な記録。凄いとしか言いようがない。
でもここでまた疑問に思うのが裸足だから速く走れるという発想。
坂田さんは5kmー10kmぐらいなら自分とほぼ同じぐらいのスピードで、フルマラソンやそれ以上の距離になると明らかに彼の方が速いんです。彼自身も言っていましたが、ハセツネの後半はかなり段差があってガレている下りが多く出てくるので相当辛かったはず。想像しただけでも結構ぞっとします。そして、実際に後半はそのがれ場にやられ失速。自分より速いはずの坂田さんはビブラムを履いた自分よりも5時間遅れてのゴール。
これを裸足でもシューズ履いた時と同じぐらい速く走れるようにするだけでもどれだけ大変な事か。これはきっと実際にやった坂田さんが一番分かると思います。完走しただけでも凄い事なのに。ましてや坂田さん、もし失敗したらイメージを悪くしてしまうというかなりのプレッシャーの中ちゃんと準備をして挑んだレース。そりゃそうだ。こんな事いきなり出来るものじゃないですから。
理想は確かに裸足だから速く走れる、かもしれないけど、裸足でも(結構)速く走れる方が遥かに現実的な気がします。裸足で育ったならまだしもやっぱり自分たちは普通に近代社会の中で育っているから。
ただ、やっぱり裸足だから速い!って言いきれて、(言うのは簡単)それを実現してくれる人が出て来たら面白い事になるだろうな。
そういう意味では坂田さんが一体どこまで突き抜けてくれるのかは目が離せません。おそらくスタート地点に立ったばかりぐらいな感じでしょうから。ここからどこまで行くのか、楽しみです。
それにしても裸足ランニング、幅が広がって来たなぁ。本当に色んな人が色んなスタンスで取り入れてくれています。面白い。
というわけで、自分は引き続き緩いスタンスで広めていきます。
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なかなか難しいですよね。
私も、裸足で自分の理想通りに走れる距離はまだ5~6km程度。
もっとトライしないと、です。
少しづつチャレンジしていきたいですよね!