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香港トレイル100km辛うじて完走! 多くのドラマが

香港トレイル100km辛うじて完走! 多くのドラマが

本当にこんなにドラマチックなレースは自分の中では今までに無かったのである意味面白かったです。

その1 ゼッケンが。。。
このところ身体の動きが一気に良くなっていて先日出た月例赤羽の10kmで、ここ最近のタイムを2分以上更新して38分程度で走れるようになっていたので結構行けるかもと気持ちよく走っていました。結構なペースだったと思います。所が途中でゼッケンが外れた事に気づき、戻ろうとするにも速いペースで行っていたので逆走がかなり危険で中々戻れず。。。何分かロスはしましたがそれでも最初の関門をキ40位ぐらいで通過。

 

その2 早くも異変が
15kmぐらいを過ぎた所から、疲労というよりも身体がシャットダウンし始めました。日本もそうですが香港も過去最大級の寒波がやってきています。短パンと薄手のウィンドブレーカーだけで行っていたせいか熱を相当奪われたみたいです。天気予報もあまり気にして無かったし、平均気温は最低10度、最高20度ぐらいって思っていたので本当に想定外。香港は日本のような高山ではなく、高尾山ぐらいの感じなのでかなり油断していました。

 

その3 一気に身体がフリーズ
三つ目のチェックポイントでちょっと休憩してから走ろうとし始めたら更に身体が冷えたせいか、なんと下半身が全部同時にバキバキっと固まってしまいました。いつもの何倍も酷い感じの痙攣を起こしてしまったのです。普段は足が吊る時は電解質をとれば大体戻るのですが、そもそも汗も殆どかいてなかったので一体何が起きたのか。全く走れなくなってしまったどころではなく歩くのもままらない感じに。一歩でも歩こうとしたらまた痙攣。その場でかなりの時間立ち往生状態に。え、まさかこんなに速くリタイヤ?? というか動けない。。。

 

その4 ズボンを履いたら身体が動き始める

明らかに普通の痙攣とは違い、こういう経験が初めてだったので最初はもう単純にリタイヤしかないと思っていたのですが、ひょっとしたら寒さが原因?って思いスポーツ用の普通の長ズボンを履いてみる事に。するとガチガチに硬くなっていた足の筋肉が緩み始めました。とは言え、一旦ガチガチに固まってしまったので、もう下半身全部酷い筋肉痛状態で殆ど走れない状態に。

 

その5 辛抱
もうこんなに早い段階で身体がやられてしまい、まだ70km、しかもどんどん後半きつくなって行く事を考えるとやっぱり無理だなぁって思いましたが、

“レース前日のイベントでエリートランナーがインタビューされていて、いい日もあれば悪い日もある。それも全部楽しみます”

みたいなコメントをしていたのを思い出して、そっかぁ、今日はついていない日だな。でもそれはそれで楽しもうと進み続ける事に。

 

その6 追い打ちをかけるように
ただ、そんな中、ただでさえ身体が固まっている状態にも関わらず後半どんどん風がつよまり、みぞれが降り始める。香港の夜景を楽しむつもりがそんなの見ている余裕も無くなってしまいました。チェックポイント8がスポンサーを受けているビブラム社の人達がいる最終地点。リタイヤするならそこでしてねってって言われていた場所。だからそこでリタイヤしようと決意。

 

その7 速く行きたいなら一人で行きなさい。遠くへ行きたいなら一緒に行きましょう。

そう、アフリカの有名なことわざ。自分はレースはレースって思っていたし、よく頑張れとか、頑張ろうとかは言ったり言われたりするのですが、同じぐらいのペースだった中国人に声をかけられ、最後まで一緒に行って一緒にゴールしよう!と言われました。なんか一緒にゴールしようって言われたのは初めての経験だった事もあり、まあどっちみちもうレースって感じでは無くなっていたので一緒に行くのもいいなって思いそうする事に!なので彼が遅れたら自分が待ち、自分が遅れたら彼が待つみたいな感じで。励ましあってレースを続ける事に。

チェックポイント8に来た時にビブラム社の人にリタイヤするって聞かれましたが、彼と一緒に頑張ると、そのまま行きました。

その8 パートナーが脱離
そんな感じでしばらくずっと一緒に行っていたのですが。彼は足を引きずっていたのでかなり心配していました。チェックポイント8では痛み止めの薬を飲んでなんとか頑張るというので、彼を引っ張りチェックポイント9へ到着。そこで彼がもう膝がもたないので先に行ってくれと。もう俺はこれ以上は行けないと。これがチェックポイント8の時に起きていたら自分も一緒にリタイヤしていたかもですが、もうあと10km。1人で継続する事に。

この別れはドラマチックな感じなのかな?って思っていたら、“じゃ、バイバイ”ってあっさり。。。w

その9 奇跡的に身体が動き始める

人間の身体って本当に不思議ですよね。これだけ身体が動かない中で90kmも動き続けて、しかも一番きつい所に差し掛かっているにも関わらずここで始めて身体が動き始めまるなんて。相当みんなこの頃になるとばらけているのですが、それでもごぼう抜き状態で。最後の最後は一気に下りのですが、もう最後は下りもみんな膝に来ている感じで走れなくなっています。

 

その10 レース後が一番辛かったかも

完全に諦めていたレースでなんとか完走。去年の方が圧倒的に遅くなるはずなのに、今年は下りすら走れなくなったために去年以上に遅くなってしまいましたが去年と同じく20時間以内の人にもらえるシルバートロフィーをもらって来ました。で、問題はその後。相当寒いなか大雨が降り始めるも、暖かいテントは一つだけで人が多すぎて中々入れず。バスも今年は何故か手配されておらず、タクシーも来ず。。。そして途中からバスが一台だけ来るもそれも一気には乗れないので相当待たされる事に。しかもやっと入れたテントもバスが来たので乗りに行こうとスタッフの人に預けていた荷物を取りに行ったら他の人が間違えて持って行き、バスに乗りそびれ。そして勿論テントは再びいっぱいで戻れず。はい、霜焼けになりました。。。防寒対策の重要性をレース後も含め身を持って学びました。

その11 おまけ

パート1
実は防寒で自分が持って来てたフリースがあったのですが、途中で使おうと思ったら寒過ぎてカメラマンの一人が一時的に使っていて、返そうと思ったけれどタイミングが合わずそのままになるアクシデントが…トホホ

パート2
自分はこの大会での公式講師もやっている事もあり、特別枠でレースに出させてもらっているのですが、スポンサー枠で出ている以上最低限完走はした方がいいとは思っていたのですが、担当者に、

“そんなのやめたかったらやめればいいのに! そんなの自分で決める事。”

ってあっさり。 汗)まぁ、確かにその通りなんですけどね。w

そんなわけで今はもう全身筋肉痛+足先霜焼け状態です。来週の奥武蔵駅伝までには復活しないとですね。とにかく身体をほぐします。

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2 Comments

  1. ふくさこ · 2016年1月25日 Reply

    吉野さんはウルトラ向いてないですよねwww

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