坂出市立金山小学校の50m走のタイムデータが公開されました。四国新聞の枠の中での金山小新聞というのが出されました。これは子供達が自由に記事を書くという特別枠的な。
先生は何も言わず、生徒達が勝手に色々と書き、それを四国新聞社側で編集して記事になります。そこで子供達が取り上げた一つが、
“俊足が自慢!”
3年生以上男女全て全国平均を上回り、その秘密は“はだし”と“坂道”だと書いたんです。ただ、校長先生曰く、坂道は関係無いやろ!と。w 何故なら今までは全学年ずっと全国平均を下回って来ていたから。これ見れば分かる様にこの時の1−2年生は全国平均を大きく下回っています。今までずっとこの傾向が続いていた所が一気に改善したんです。何故3年生以上なのか。裸足ランニングをやったのがこの時の3年生以上だから。1−2年生には難しいかもという先生の意向で実施したのが3年から6年生。
特に凄いのが、4年生。男子が全国平均を0.6秒、女子は0.32秒も全国平均を上回ってているんです。この学年も裸足ランをやる前は全国平均を当然下回っていたわけで、劇的な改善をしています。自分は記憶にはなかったのですが、校長先生に、
“この学年は裸足ランを一回やっただけで一気に走りが改善したって吉野が驚いていた学年だよ!覚えとらんのか?w” って。
勿論一回だけではダメだったかもしれないけれど、ここの学校は全部で3−4回やっているっていうのが大きいかもしれませんね。基本はどこも1回の講演で終わりですからね。
因に、自分が講習会をやった後に、特に学校として裸足教育を取り入れているわけではないのです。校長先生の個人の意志を尊重したいという。
多くの子は結果的に外で走る時もシューズを履いていますが、中には冬場も含めてずっと裸足で過ごす子が出て来ているという。そういう子供達は特に自分が行くともの凄く近い距離で熱心に聞いています。
そんなわけで、ずっと裸足で走っているわけではないのでまた走りがドタバタし始める子もいるけれど、
1 走る感覚を掴めた子が出て増えた
2 走るって楽しいって思い今までより積極的に走る(外で遊ぶ)ようになった子が増えた
3 実際に裸足でずっと走る子が出て来た
など色んな要素があると思いますが、いずれにせ良い影響が出ているのは間違い無さそうです。そんなわけで昨日も今日も近隣の他の小学校での講演や講習会となったわけです。
こうやって書くと、研究者の中には、これって裸足関係無くない? って言う人もいそうですが、これは裸足で走ってみないと分からない事。確かに研究的にはシューズを履いたまま自分が講習会をやった場合はどうなるのかなど色々と突っ込まれそうですが、こればっかりはやっている人にしか分からない。だから研究関係者も言うならちゃんと裸足で走ってから言って頂きたいものです。言うのは簡単!
以前にも書いたのですが、ここの校長先生は自分の中学校時代の卓球部の顧問だった方。そんな繋がりでやる事になったのですが、きっぱりと言われたのが、
“1回目は吉野を信頼してやった。2回目以降は本当にいいからやった。と。これは本当に大事な事だというのが分かるから、坂出市全体に広げたいし、市として結果が出れば必ず県も動くと思うから、とにかく私の最後の1年でやれるだけの事はやります” と。(今年で定年を迎えます)
それでは今日もブログランキングに参加していますので応援宜しくお願いします。下のマラソンアイコンをポチットクリックしてください。
『とにかく私の最後の1年でやれるだけの事はやります』(今年で定年を迎えます)(坂出市立金山小学校校長)
=『 「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていることをするだろうか」と。 自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。我々はみんな最初から裸です。』(Jobs)
裸の足を知るひとは裸のこころも知る人です。
毎日精一杯やる事ですよね。 おがたいに頑張りましょう!