大きな研究では1987年に出された裸足で4ヶ月歩くとどうなるかという研究。ただこれ以降は
殆どなかった。 ただ2003−4年頃から注目があつまり始めた裸足の研究。
2005年にIrene Davis教授がこのようにテレビで、テレビ局のリポーターを
裸足で走らせ着地を変えたらシューズを履いた時に比べて50%衝撃が緩和されたと言ってあるのである。
自分が研究を始めたのはちょうどこの頃。 勿論この動画もその当時見ています。
50%の衝撃カット!!! ただ、よく考えればこれって比較の仕方が裸足&フォアフット VS シューズ&踵。
本当なら
1 裸足&フォアフット
2 裸足&踵
3 シューズ&フォアフット
4 シューズ&踵
で比較しなければいけない。
でもようはシューズがなくたってフォアフットで着地すればそれだけ衝撃が吸収できるって事。
そんなに吸収をカットできるシューズは他にはない。
で、自分の研究を始める前に色々文献を集めて、この研究がいかに大切かと言う事を
アピールしてから研究が始まる。 (Thesis Proposal)
勿論、1987年のHana教授とかのは使えるんだけど、このIrene Davisさんの研究が見つからない。
なんで????? 50%も衝撃を減らせる、しかもこんな簡単な研究を出してないはずがない!
でも、出してないんです。 見つかったこの教授の研究は靴の中敷とかの物。 ショックでしたね。
現実を突きつけられた様な。 この人の研究さえあれば、もっと自分の研究を始めるのは
楽になっていたはずなのに。 って言った所で始まらない。
でも、それぐらい裸足の研究は進んでいる!?とか言われながら実際は殆ど皆無。
とくに長期間やるとどうなるかっていうのが0! Hana教授のが唯一。でも歩いたらという
話。 そこでやった自分の裸足で走るとどうなるか?
ここだけの話、誰もこの研究をサポートしてくれなかった。 メインの担当の教授も
自分の研究にというより、誰の研究にも興味が殆どない状態。 だから
準備の段階のProposalをちゃんと読んでくれていなかったのである。
せっかく今まで誰もやった事のない研究をやろうとしているのに。。。
(裸足ランニングの順応性を調べるという意味で世界初!)
そして終わって発表の時に初めて指摘されて。今更!!!
でも、自分がやろうとしている事の重要性をこの時他の
教授が気づき、この発表の時には教授同士で激しい議論が
かわされたのを今でも覚えています。 あれ、発表しているの自分なんですけど!
まあ、それだけこの重要性に何人かこの時に気づいてくれただけでも万歳!
ただ、自分の研究のデータとかを人類学を学んでいたハーバードのリバーマン
博士が見て。。。 だっていってみりゃ、凄くシンプルで簡単な研究。
ただ、お金と時間がかかるし、やってもらう人への怪我の心配などが
重くのしかかる。 でもそれはハーバード大学。 しかもこの教授は
人類学者だから、ランニング関係とは全くしがらみがなくできてしまう。
大学のお金もある。 名前も有名。
あくまでも推測だけど、結局これに気づいていた人はこの2005年の
時点で結構いたはず。 ただ、この分野の教授はシューズ会社や
靴の中敷などのしがらみがあったんだろうなって。
資本主義の世の中で生きている限りある程度の事は仕方のない事かもしれない。
でもその中で出来る事をやっていきたい。
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