昨日の地面を蹴る、蹴らないの話から持ち上がった4スタンス理論。今日はそのお話です。
【4スタンス理論を初めて知った時の印象】
なんか、これ血液型の話のような感じ。A型はこういう性格で、B型はこういう性格。こんな感じで4スタンス理論ではあなたはタイプA1だから、こういう身体の使い方が向いている! そんな感じだろうか。日本人好みの理論だなというイメージ。それから、なんとなく物を使う競技では分かる様な気もするが、武道などの物を使わない競技にはとても違和感を感じる内容だなぁという感じだろうか。その違和感に関しては後半に書きます。
【4スタンス理論とは?】
ヒトの身体の動かし方は、みな同じではない!ヒトの身体特性は4種類存在するのです。これは、血液型が何種類かあり、人それぞれ生まれつき決まった血液型を持っている、ということと同じで、ヒトは誰でも4つのタイプに分かれているのです。それぞれタイプによって、おなじ立つ、座る、歩くといった行為でも、厳密にみると身体の形、動かす各部位の順序などが異なっています。これを整理して解説するのが「4スタンス理論」です。
【4スタンス理論とランニング】
立った時の重心の位置によって、人は4つのタイプに分けられ、ランニングでいえば、4つの走り方がある事になります。高橋尚子は何々型で、野口みづきは何々型みたいな事がどこかに書かれていました。その内容にはタイプによって、着地の位置が変わったり、腕の振り方が変わったり、また昨日話した蹴るか蹴らないかの違いがあったりと。またピッチ走法が向いているのかストライド走法が向いているのかもこのタイプで分かるという事でした。
【何故自分は違和感を感じるのか】
裸足で走る事が前提であれば、こういう動きは出来ないとか、ああいう動きは出来ないとかいうのがあるのだけれども、シューズを履いてれば出来てしまう。すなわち、この理論はシューズありきの考え方になってしまう気がします。走り方が4種類。。。
これは感覚だけで走る動物を見れば分かると思いますが、走り方殆ど同じです。例えば肉食動物に追われる草食動物の群れ。皆同じ様に走っていませんか?動物にピッチ走法とかストライド走法とかあるのでしょうか? 完全に自然の中で暮らすブッシュマンの走りを何かの映像で見た事ありますが、なんか本当に野性的というか、本能的な走りをしているのを見た事があります。あのブッシュマンにもこの理論は当てはまらない気がします。 この理論だと人は生まれ持って。。。となりますが、自分が思うのは生活習慣によってっという方が強いような気がします。物が溢れ返ってしまっているので、身体の使い方も物ありきでバラバラになり、結果重心の位置も人によって大きくばらついてしまう。自分で自分をコントロールするという概念もなくなってきている今だからこそ話題性もあるんだろうなと思います。
【4スタンス理論が当てはまらない人達】
テレビの映像があったので見ました。この動画の6分ぐらいを参考にしてください。人が立っていて、その場に居続けようとした時に、腕をひっぱると簡単にバランスが崩れる人と、手首を引っ張ると簡単に崩れる人がいるという。 これもその人の重心の位置によって、どこを引っ張られると弱いのかという事なのだけれども、これは、武道に精通している人達には全く通用しないと思います。何故なら、この人達は自分で重心の位置などをコントロール出来るからです。こういった理由から、自分で自分をコントロールするような事を理解している人達には全く当てはまらないような気がしてなりません。そして、そうだとしたならば、残念なのはランニングも自分でコントロール出来ない競技に入ってしまっているという事です。すなわち、物ありきの競技になってしまっている。 だから、この4スタンス理論はテニスや野球、ゴルフなどには役に立つ事はあるかもだし、ランニングにも今の一般ランナー、いや現代人のランナーには通用する理論なのかもしれない。でも、裸足で走るという事を考えた時にはとっても残念な理論になってしまうような気がします。
【結論】
あくまでも個人的な結論ですが、日本人の性格にマッチした理論だと思います。また道具を使う競技には実際にありかなと思います。また、一般ランナーにとっても興味深い理論ではあると思います。ただ、裸足ランニングには。。。はっきり言って意味がないと思います。理論はあくまで理論です。頭でっかちにならないようにしたいですね。
ブログランキング、マラソン部門で1位に返り咲きしました!しかも総合ランキングも過去最高を記録しています!引き続き皆様の応援宜しくお願いします。敵が多いと言われるブログですが、自分の感覚を信じて突き進みます。
自分の感覚を信ずること、脚下照顧とは、首から上が発達した人類への行、methodですね。裸足runningはもう一度、ひとの原点にもどる動作と感じます。裸足はいい加減につくと痛いのです。はじめて裸足で走ったとき、え?この感じは何? と新鮮な衝撃をうけたことを思い出しました。ともかくやってみること ですね。突き進むと怪我が心配なので、進むだけにしてください。
そうですね、原点に戻る。そういった事も含まれていますよね。まずはやってみてもらいたいのですが、そこまでにたどり着かないんですよね。色々と言い訳が入ります。w
何かにつけて武道を引き合いに出されますが武道に精通した人が現代の日本に果たして何人いるんでしょうか?
吉野さんご自身は武道の心得があるんですか?
ご自身が理解されていない内容を引き合いにして解説されてもそれはただの想像でしかないですよね。
駄文ですね。
武道の心得はないですよね。 ただ、裸足ランニングを広めている事で、そういった人達と交流する機会が増えました。自分は走るという事だけをやっていますが、止まる、身体を重くする、軽くする、転がる、ぶつかる、飛び降りる、などなんか本当に面白いなぁと思います。自分は理解していないという話ですが、自分がまだまだだというのはよく分かった上で、現段階で思う事を思うままに書いているだけですね。それ以上でも以下でもありません。
でも、コントロールしようとするとコントロール出来なくなりますよね。
なんでコントロールしようとするとコントロール出来なくなるんだ!あーもう!!って…。
そこが面白いのだけれども…。
走るために走るのは人間だけでしょうかね。
ヒントを頂きました。
「自分がまだまだだというのはよく分かった上で」自分がその時点で信じる事のできる「それ以上でも以下でも」ない自分の感覚。
大切にします。
走歩行も、書くことも。
脚下照顧
書き込まれている皆様に感謝。
本当に色んな人がいろんなコメントしてくれるんですよね。あ、因にfacebookだと、もっと多くの人が色んな意見を書いてくれていますよ。もしやっているようでしたらそちらも是非見てみてください。公開にしているので誰でも書き込めます。
確かに走るために走るのは人間だけでしょうね。だから考えて走ってしまう。でも走るために走っているために、考えると。。。最終的には無意識での走りが結果的にいい走りになっているっていうのがいいんでしょうね。 自分もようやくアキレス腱がしっかりしてきたのでここからはスタートな感じです。頑張りましょう。
はじめまして。
空手歴20年、現役の指導員です。
今回の記事、非常に興味深く読ませて頂きました。
指導員歴18年の自分の意見ですが、
A選手「中段廻し蹴りを蹴る時は頭を倒して蹴る」
B選手「中段廻し蹴りを蹴る時は頭を倒すな」
A選手「構える時は背筋を伸ばせ、胸を張れ」
B選手「構える時は背筋を気持ち丸めろ」
A選手「構える時は膝を内側に絞り込む」
B選手「構える時は膝を外側に張る」
共に超一流選手です。
同じ一流でも力の出し方が違うという事ですよね。
では4スタンス万歳かというとそうでは無いです。
自分自身や生徒を実験台にあれやこれや試してみましたが、
行き着いた答えが、
人間の動きを一つの型に押し込む事は不可能。
4スタンスのような型に当てはめる事も無意味。
という事です。
自然のままがベストなんですよね。
実はこの話を自分が信頼している武道家の人と話をしたところでした。 そしたらまさにそんな事を言っていましたね。一番やってはいけないことの一つが型にはめること。人の本能を殺す事になるって言っていました。特に子供にはやらない方がいいとの事でした。指導側としては経験や勘を生かしつつ、本人自身が伸びていくのをそっとサポートする。ような感じとか。自然のまま遊ばせるのが一番いいって言っていましたね。 身体で覚えるとはまさにその事ですよね。そして、裸足はその大切な要素の一つなんだなぁと。 足裏から感じ取れる情報も神経が密集しているだけにいっぱいありますからね。 貴重なコメントありがとうございました。
武道こそ型があるんじゃないですか?
型にはめるのが一番いけないことなのに、型の練習をずっとやっていくんですよね?
論理が破綻していますよ。
自然が一番いいなら、好き勝手にパンチやキックをさせとけばいいってことでしょ、何百年も洗練された物が型だと思うんですけど。
だいたい4スタンスは自分の力の出し方のひとつのヒントでしかなりませんし、型にはめ込むというのは極端すぎます。
もし型にはめ込むというのなら、A1タイプの人は完全に同じ動作をしますか?
自分のいっていることが極論だと理解したほうがいいですよ。
なんかずいぶん早とちりなコメントですね。ちゃんと最後まで読んでからコメントしてください。w せっかちさん。