昨日の夕方に福岡入りしました。今回の福岡入りのメインの仕事は今日のマラソン祭り。1万人規模のランナーが集まるという事でビブラムのブースを出す事に。でも蓋を開けて見るとランナーは殆どおらず、通りすがりのお年寄りがちらほら。そして祭り中に地元のアイドルグループ??が登場して、どこから来たのかいきなり叔父さんファンが出現。一時的に人が集まったけど、終わった瞬間に消えていきました。一体なんだったんだろう。。。 一応当日来た人達に向けて45分のプチイベントも2本企画しましたが、どちらも0。美ジョガーのランニングクリニックはそれなりに人はいたけれど、走るっていう感じの人達は少なく、恐らく急遽プログラムを変えたんだと思うけど、走らずにそのままちょっと体を動かすだけのものになっていました。。。
そんな事はさておき、実は今日の朝一で行われたキッズランニングスクール。県内の50名の小学生が選ばれ福岡大学の陸上部の選手が子供達に短距離を速くするレッスンをするという内容。まずはとりあえず一本50mダッシュ。分かってはいたけれど本当にバタバタする子供が多く、走りがとにかく重い子があまりにも多い。まあ、走りが重いというより、シューズが単純に重いんでしょう。こんな事は前から分かっていたのでこれで驚いたのではありません。
選手が子供達に走り方を教えていて、片足で立っていて、パッと逆の足に切り返す練習をしてたのです。ようは右足で立っていて、それを重心をぱっと左足に移すだけ。これを素早くするのは、それなりに練習がいるのと思うのですが、この行為をすること自体は本当に単純で決して難しい動作ではないんです。って想像つきますかね?
右足で立っていてそれを左足に切り替えるだけ。で、これをした時に子供達のほぼ全員がふらついているんです。選手達は子供達がこうなる事を恐らく想定していたんでしょう。これをしっかりとバランスを保てるように指導していました。 そもそも何でこんな単純な事も子供達は出来ないんでしょうか?(勿論選手は凄くスムーズに動いていました)
子供のシューズの構造を理解している人は何故かわかると思いますが、これはそもそもシューズが分厚く柔らかくなって不安定になっているだけでなく、足裏の感覚が伝わって来ないからバランスが上手く保てないのです。そして何よりも最悪の事に、今の子供達のシューズの構造自体が斜めになっているんです。子供達が上手く校庭を走れるようにとシューズが左右非対称になっているんです。
これって子供達の能力が落ちているというよりもシューズが子供の能力が出せない様にしているだけ。だから選手達が一生懸命この単純な動作を教える必要があるんです。単純な事がとても難しくさせられているだけなんです。
でもこんな事も大学生の選手も気づくはずもなく。何故なら選手全員がもの凄く分厚い
シューズを履いているからです。裸足でやっていれば自然に出来る事も、おそらくこの選手達も動きとして学んでいるからでしょう。まあそれが普通になっているから仕方がないと言えば仕方ない。しなくていい練習をわざわざしなくてはいけない。パット切り返す練習以前に左右にふらつかない練習をしないといけないなんて。。。悲しい現実です。
それから今回来ていた美ジョガーの人達とも会話しましたが、裸足ランやつま先着地に関して相当誤解されていました。トップ選手も一度ちゃんと話を聞いて欲しいです。って自分が言っても説得力も無いのですが。 でも少しづつですが引退した元全日本トップクラスのランナーの方々とはかなり接点が増えて来て、理解もかなり進んできています。現役選手は監督がついているので直接話せる機会は殆どないのですが。。。
こんな状況をどうにかして打破していかないとですね。でもこんな世の中でもちゃんと考えてそれを実行しようとしてくれている人達もいるんです。福岡県でジュニア選手に積極的にこういった事を取り入れてトップクラスの選手を子供の頃から育成していくという。その名もKYUSYU ATHLETE AROUSAL。プレッシャーも大きいと思いますが本当に頑張って欲しいなって思います。こういった結果が出て来るにはしばらく時間はかかると思いますが、確実に結果はついてくると思います。凄く楽しみですね。
自分も出来る事を出来る範囲でやっていきたいですね。ファミリー裸足ランイベント。子供だけでなく親も体感する事によって理解も進むだろうし。タイムをレッスン前とレッスン後で親も子供も計測してみる。といっても自分はこういったタイム計測とかの仕方はよくわかりませんが。そもそも陸上あがりじゃ無い自分にとってこういった企画をするには恐らくどこかと一緒にやっていく必要がありそうです。あ、でも裸足ランニングクラブにも元陸上選手が何人かいる! 手伝ってください!!!
そういえば、陸上の事を良く分かっていない自分はいつもインターバルの練習も色々つっこまれます。右回りとか左回りとか。自分はどっちでもいいじゃんって思っちゃうけど、ありえないって突っ込まれます。スタートする位置とか、超適当。フィニッシュの位置も超適当。 実際に長年陸上をやってきた人達やガチで陸上をやっている人達から、自分のブログは喧嘩売っているってよく言われますからね。いかにトレーニングせずに楽に速く走るかなんて。。。 陸上の事も知らずにランニング語るなってね。 でもそんな事気にしていたってしょうがありません。
この前のスイムレッスンのコーチの言葉。“いかに努力しない様に努力するかが大切”。
裸足ランニングと同じです。
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hoyasmeg