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無謀だったウルトラマラソン。。。取り敢えず無事に完走です。

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あああああーーー疲れました。本当に。

というわけで”月間”走行距離の平均が50kmにも
満たない自分が、急遽怪我をして出られなくなった人
からエントリーを引き継いで走る事になったthe north face 100km。

走るトレーニングはしてなくても体の使い方は
色々とやって来たつもりです。
ただ、100kmのウルトラレースで世界で一番難しいと言われている
コース。正直ちょっと不安でした。
そういうコースだからこそ、普通のレースとは違い
必ずリュックの中に入れておかないという必須アイテムの
数が物凄い。これはまた今度書くとして取り敢えずレースの模様です。

土曜日の朝7時にスタート。
かなり抑えて走らなければ行けないと思いつつも
どうせ最後に走れなくなるなら明るいうちに
稼げるだけ距離を稼ぎたいという気持ちが
混ざってました。
そんな気持ちのまま、人生初となる
トレイルレースが始まりました。
そうなんです。実はトレイルのレース自体出た事が
なかったんです。

と言うわけで、初のウルトラ&初のトレイルレース!
スタートの号砲と同時にテンションあがりまくり。
かなり先頭のグループに入りました。
ただ結構コースが狭く前にも後ろにも人がいて
速くも遅くも行けない状態です。
ただ、体の調子は良好で足はかなり動いてました。

しかーし、世の中そんなに甘くありません。
何と20km地点で脹脛がつり始めました。
勿論スピードを落としました。
そして30km地点でとうとう
脹脛、太もも、内もも、ハムストリング全部つり
始めました。しかもここから残り70km。。。
やっぱり無謀だったなぁ。ここでまず始めにギブアップ
するかどうか迷いました。

しかも途中で、誰かがハムストリングがつるんだったら、
逆側を伸ばしたら楽になるよって言われて。。。
でもどっちもつりかけてたから結局ストレッチしながら
逆側が完全につりました。涙)

そしてまた他の誰かが、とにかくずっと動いてれば
楽になるって言われて取り敢えず
登りで走るのは完全に諦めて下りだけゆっくり走りました。
何とか35km地点のエイドに着きました。

最初の大きな貯金があったのでこの時点では
ファイブフィンガーズチームで一番に通過。
しかーし、40km地点では下りも走れなくなってきてました。
持ってきてたソルトタブレットが全く効かない。
45km地点でチームメイトのスコットが来ました。
彼のソルトタブレットを一個もらいました。
そしてしばらくしたら今までつってたのが嘘のように
なくなったんです。動きだけは出来ているので
走り始めたらどんどん速く走れて
一度は相当離されたスコットにも追いつき
54km地点に辿りつきました。
ただ、体はもうボロボロ。
この時点で人生最長距離更新!
とにかく一旦吊るのが収まったし次のエイドは
65kmだったので直ぐに出発。
スコットは足にマメが出来たので
サポーターに手当てをしてもらってました。

ここからは登りはとにかくゆっくり歩き
下りはゆっくり走る。平地は歩くをしてました。
そして途中でまたスコットに。おいぬかされて行きました。
で何とかかんとか辿り着いた65km地点。
既にスコットは準備万端で出て行くところでした。
自分は20分ぐらいカップラーメン食べたり
ミロを飲んだりして悩んでました。行くべきか
どうか。残り35km。全部歩いたら8時間越え。
でもこの時点でファイブフィンガーズチーム
7人中4人が途中棄権した事を知らされ、
とにかくゴールしてくれって。
でも。体は悲鳴をあげ、身体中がとにかく痛い。
それに何と次のエイドまで23kmと一番長いし。
しかも800mの登りが。。。
本当に本当に迷いました。
あまりにも辛くて。
昔鉄人トライアスロンもやりましたが
その時はトレーニングはしてたので
その時の比にならないぐらいの辛さが。
1kmが長い長い。
でもとにかく怪我をしたわけではなかったので
進む事に。

ここからです、本当の悪夢が待っていたのは。
ここからはただの登りではなく、階段の
登り。しかも段差が異様に大きい。
一段一段が本当に地獄。
終わったら急な下り。しかも階段。。。
一体いつになったらゴール出来るんだろうって
途方にくれていたら、
また永遠と続く登り。
この時点で登り下り関係無く全部歩いてました。
よくウルトラでは10時間切ればと言われますが
このレースでは14時間切れればかなり凄いって言われます。
ちょっとは気にしていた14時間ももう完全に諦めてます。
どうやっても足が動かないし。どうしていいのか
分からなくなってました。
そして8そうこうしているうちに80km地点で完全に足が止まりました。
長い時間歩いていたので食べものが尽きて
しまったんです。
疲れ果て、お腹が空いて、走れないから体も冷えて。
この時が一番本気でリタイアしようと思いました。
このままあと8km。しかも登り下りが続くって聞いていて。
このペースだと単純計算で3時間。。。諦めるか!?
携帯を手に取りレスキューを呼ぼうかどうか
迷ってました。ここで電話すれば。この辛さから
開放される。

そんな時、2人で並走している人達がきて
一人はサポーター。その人が”止まったら駄目だ。
どんなに遅くてもいいからゆっくり歩き続けろ!”
って。エナジーバーを置いて行ってくれました。
お腹が空いていたので取り敢えず食べたら
ちょっと元気が出てとにかくゆっくり歩く事に
しました。この80km地点からの8kmは
トレーニングしている時に走るフルマラソンより長く感じました。
恐らく3時間以上かかってます。
そしてようやく辿り着い最後のエイド。
ホッとしました。
この時点ではもう迷いはありません。
ゆっくり歩いても3時間。充分時間はあります。
ここでまた20分ぐらい休憩。
そしてここからはサポーターがペーサーになってくれました。

そして奇跡が起こりました。なんと今までの疲れが嘘のように無くなったんです。
全部つっているはずの下半身もつる気配すらなくなり
ゆっくりではなく普通のペースで走れるようになったんです。
だからペーサーの人も大変!だってもっと速くもっと速くって
要求出来るぐらい動いたから。ただ、最後の11kmのうち5kmぐらいは急な階段の
上り下りが続きしかもライトで照らしながらなので危なく
飛ばすにも飛ばせませんでしたが、平地は恐らく4分半/キロぐらいは出てたかと。
と言うわけで最後の11kmだけはめちゃくちゃ楽に走ってのゴールだったので
ちょっとあっけなかったかも。
一体何が起こったのかよくわかりません。

いずれにせよ無事にゴール。
下半身全部筋肉痛。
15時間半。
長かったぁ。
これだけ歩いたのでウルトラマラソンを走ったとはとても言えませんが、
完走はしました。 結局自分より先に行っていたはずのスコットは
88km地点でリタイア。なんと7人中5人リタイア。
850人の参加者で300人ぐらい棄権したそうです。
800mの上り下りが3回ずつあるのでそれも大変なのですが、
その上り下りの角度が凄いんです。途中はハシゴだったり。
完全に直角です。 そして何よりも足場が悪い所が多く
疲労でリタイアと言うより足を滑らせて捻挫などの
怪我でリタイアって感じです。
勿論自分達のチームも全員途中で怪我をしてのリタイア。
疲労ではありません。

ただこんなコースを去年10時間切った人がでてかなり凄い話題になっていたのですが
今年はなんとまた一気に記録が更新され9時間16分。。。
しかも25歳という若さ。足場の悪い所も普通に走ってたみたいです。
完全に野生動物状態。来年また走れる機会があったら最初の30分だけでも
ついていって見たいです。足場の悪い所でどんな走りをしているのか
興味津々です。

来年はツアーを組んで行きたいですね。

最後に、サポーターの人達やボランティアの方達には本当に感謝です。
サポーターの励ましやサポートが無かったら辛さが倍増してたと
思います。

一個残念だったのは景色を楽しむ余裕が無かった事。
トレイルレースの醍醐味は壮大な景色の中で走れる事。
それが出来なかったのが残念。
来年はちゃんとトレーニングもして景色も楽しめる
ぐらいになっていたい。

って、いつもトレーニングしなきゃしなきゃと
言いながら色々な言い訳をして。できていないです。

因みに画像や映像は今サポートクルーが編集してくれているので
出来上がったら報告します!

さ、あとシドニー3日間、バンコク4日間楽しむぞ!
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全てのランナーに裸足ランニングをトレーニングの一部としてでも取り入れてもらい、効率良く怪我をしない走りを身につけてもらいたい。ただそれだけです。

7 Comments

  1. いくしまとおる · 2011年5月15日 Reply

    お疲れ様でした。
    なんにしろ完走おめでとうございます。
    かなり過酷なレースだったようですね。
    過酷と聞くと思わず出たくなってしまう悪いクセを持っているのですが。

    ところで優勝したキリアン君というスペインの若者。
    鏑木さんのフューチャーしたUTMBのドキュメントDVDがあるのですが、そのレースでブッチギリのトップで優勝したのも彼です。
    その映像の影響か、日本ではちょっとした有名人です。あくまでも局所的ですが。

  2. hadashirunning · 2011年5月16日 Reply

    では、是非来年は参加して下さい!
    おそらくツアーを組むかもです!

    やはり相当のツワモノですね。
    ロードのフルマラソンで2時間半
    ぐらいで走ってる人が
    12時間ぐらいで走ってましたから。
    とにかく総合力で凄いんですよね。

    本当にどうやってあのコースで
    そのスピードで走ったのか。
    おそらくコースが厳しければ厳しい
    ほど彼は力を発揮しそうですね!

  3. ayako · 2011年5月16日 Reply

    はじめまして!本当にお疲れさまでした!
    主人と友人も参加していました。主人は88位、友人は17位(ファイブフィンガーさんがたしかスポンサーでゴールドコーストマラソン、走ったんですよ)。主人も最後20キロ、水と食べ物がなくなってつらかった〜と言ってました。でもまた来年も挑戦する!と筋肉痛の足を引きずってます(笑)。もしツアーを組むなら、是非お手伝いさせて下さい!!!うちの主人は裸足で走るの、大好きです!。是非連絡下さい。なかのあやこ

  4. hadashirunning · 2011年5月16日 Reply

    あ、デイビッドのことですかね? 彼は2時間半ぐらいでフルマラソン走るんですよね。
    旦那さんも凄いですね。
    とにかく凄いコースですよね。
    もし東京近辺に住んでいるのであれば
    是非是非裸足パーティーに
    来て下さい!

    来年は必ずトレーニングしてからでます。汗

  5. ayako · 2011年5月17日 Reply

    私はゴールドコーストとバイロンベイの間に住んでいます。よかったら是非遊びにいらして下さい。在豪16年です。実家は東京です。メアド、ayako@umaku.comです。
    本当にすごいコースですよね。二人ともトレーニングでいろんなトレイルを走っていたのですが、「その全部が含まれて、それ以上」のコースと言ってますよ(笑)。疲れたはずなのに、もう今年あと2つ、ロングレースにでる話してます。

  6. hadashirunning · 2011年5月17日 Reply

    まあ、みんなやっぱりトレーニングしてますよね。 自分は全くトレーニングなしで、ベアフットインクニュージーランドの選手が急遽出れなくなったから、もしよかったらどうぞって言われて。 試しにって思って出ましたがトレーニング0で走るのはあまりにも無謀すぎました。 汗) 来年また出たいし、出るならちゃんとトレーニング積んでからでます。 ayakoさんも出ればいいのに。

  7. ayako · 2011年5月17日 Reply

    私は走るの、全くだめです。たぶん転がってもこのコース3日はかかると思います。(笑)いやー、トレーニングなしで完走、しかもあのタイム!すごい!と主人が言ってます。シューズは何をはかれたんですか?

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