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シューズと裸足、踵着地とつま先着地、オープンに討論する場が日本でも

最近裸足ランを危惧する危惧する内容を結構皆見るかと思います。その危惧内容をポイント毎に説明しようかと思います。一番の問題点は裸足ランをすると怪我が無くなるというポイント。それから裸足で走ったら速くなるか。これは競技として走っている人達が取り入れるかどうかに関わって来ます。そして次は着地のポイント。そして、もう一つ大きなポイントになっているのは、走りを良くするのはいいけど、だったら裸足にならずにやればいいんじゃないのか? というわけでポイント毎に分けて説明してみます。

ポイント1 

裸足で走れば怪我がなくなる?

答えは、なくなるかも? 裸足で走ったら怪我をしたって言う人も多くいるのは事実です。ただ、今は卵を2メートルの高さから落としても割れないぐらい高機能なクッションが出て来ているにも関わらず、衝撃による怪我をする人があまりにも多いというのは事実。なのでまずこの人たちが気づかなければいけないのが、これだけ高機能なシューズを履いても怪我する人は多いという事。インソールもそれで解決された人もいるかもですが、意味が無く結局無駄にお金を使って使わなくなった人が多いのも事実。もう一つの事実は裸足でずっと育った人たちに現代人が抱えているのような故障は報告が無いという事。

で、問題はシューズをずっと履いて育って来た人たちがいきなり裸足で走り始めるとどうなるかす。データという意味ではシューズを履いて来た人たちが裸足になり始めたのは本当にここ数年の話で日本では殆どいないので未知の世界である事には間違いないと思います。データが無いのに裸足に誘導→宗教となるわけですが。ただ、少なくとも言えるのは元々膝の故障を抱えていた人が色々試し、走る事を諦めていた人たちが裸足で走れるようになった人が多くいるのは事実。 その代わり、アキレス腱炎や足の甲を痛める人が増えたのも事実。プラマイ0ってなりがちですが。結局の所裸足やシューズ関係無く走りをよくしなければいけないのはお互いの共通点。

ポイント2

裸足で走れば速くなるか?

これが一番難しい問題。おそらく怪我した人の多くは、今までシューズ履いて問題無かった人たちが速くなるために取り入れたら怪我をしてしまうという。そして速い人たちが怪我をするから初心者には無理という悪循環。裸足で走れるようになれば裸足の方が一般的なシューズよりは少なくとも速く走れると思います。ただ、競技者レベルではどうか? 裸足で走っても世界のトップクラスのスピードで走る事が可能なのは間違いありません。ただ、この人たちがその時にシューズを履いたらもっと速くなってたかどうかは分からないですよね? でも速く走ること自体は可能な事を証明してくれています。問題は、これだけ弱くなってしまった現代人の足でいきなりスピードを求めて裸足で走ろうとする事なのです。とかいいながら自分も最初はスピードを求めていきなりぶっ飛ばして大変な事になってましたけどね。これは自分が馬鹿なだけ。でもこんな感じで裸足のせいで怪我をしたって思う人も大勢いるんだろうなぁ。。。これが現実! 速くなるかどうかっていうのは一番答え方が難しい問題ですね。エネルギー効率が良くなるというのは結構出て来ていますけどね。だったら速くなる”はず”ですが。でも体や足が今の人の足ではついてこないので。。。

3 着地の位置

まずは裸足を危惧している人たちも、大きく足を前に出してドンと着地するのは悪いって言うのは一緒。ただ、つま先着地だと筋や腱に負担が大きく初心者やお年寄りには難しいという事。そして着地の位置は個人差があり、その人の自由でいいんじゃないかっていう事。また速く走れば自然とつま先着地になるから、自然にしておけばいいんじゃないかっていう話。まずはこの“初心者”はっていう話。そう、それだけ今の人達の足が弱くなってきている事を認めている。だからシューズの“補助”機能が必要なんでしょう。でもこれってお年寄りだったらまだしも、20代にも必要があるのでしょうか? 30代でも必要があるのでしょうか? 若い人は特に自分の身体をちゃんと鍛えてから走ればいいんじゃないでしょうか? 補助機能が必要な年齢? 勿論年配の方でも元気で裸足で走っている人たちもいます。この若い時の環境が大きく左右すると思います。速く老化が進まない様にするためにも若いうちから鍛えておくのは悪い事ではないと思います。そして、人によって着地の位置が自由とするならば、どんな着地の人も皆同じ様な構造のシューズを履いて来ていること自体おかしくないですかね? 自分は最近トレーニングとして結構走り込んでいる人たちが多い練習会に行きますが、ほぼ100%踵着地大前提のシューズ履いていますよね? で彼らと着地の話をすると、私は足裏全体で着地していますと言い切る人が本当に多いのですが、踵にクッションが入ったシューズで足裏全体でつくという事が物理的に無理なのは分りますかね? その感覚で走っているなら少なくとも踵とつま先の高低差のない、いわゆるドロップゼロもしくはニュートンのようなシューズの方が走りやすいはず。そして、一番自分が気になるのは、こういう人たちは皆武道で言うところの膝を抜く、いわゆる膝を柔らかく使う感覚の事が分からないという事。着地の位置だけではなく、膝も抜けないと足の甲の負担が凄く大きくなります。でもこればっかりは裸足で走って甲が痛くなった時に、どうやったら甲の負担を減らせるか?って考えれなければ出来ないと思います。なのでもっと裸足で走る=つま先着地ではなく、裸足で走る=柔らかく走るになってきたらいいなって思いますが。でも柔らかく走るって分かりにくいって言われて終わります。どうこの感覚を分かり易く伝えて行くかがこれからの課題。

ポイント4

裸足で走らなくても走りを良くすればいいんじゃないの?

はい、その通りです。ポーズメソッドやチーランニングといって基本的には裸足で走るコンセプトとかなり近い走り方をシューズを履いたまま行うのもあります。ただ、これらは基本教えてくれるコーチが必要だし、値段もかなりします。1レッスン(グループレッスン)1人125ドル(訳12500円)。裸足はケンボブが言う様に足の裏が教えてくれるっていうメリットがあります。そう自分の感覚を使うという、いつでもどこでもやってくれる無料のコーチ。ポーズやチーはやれる場所も時間も限りがあります。それにしても走るのを“学ぶ”必要が出て来たのも今の人たちがあまりにも怪我が多く上手く走れなくなってきているからですよね? だから走り方を学ぶために1万円以上も払って学ぶ必要が出て来ている。これを考えてもやっぱり子供の時にやっておく。そうすれば大人になってからでも裸足で少し走れば感覚を思い出して来るから。これは子供の頃に裸足教育を受けている人たちの動きを見ればすぐにわかります。とにかく習得が速い! うらやましい。

で、恐らく一番勘違いされているのは、裸足ランっていつでもどこでもどの距離でも裸足で走るんだって思っている人が多くいる事。どれだけやるかはその人が決めればいい事。ただ、少なくとも少しだけ裸足で走る事によって自分がどういう風に走っているかを最低限確認して欲しいなって思います。量やスピードはその人次第だし。どう取り入れるかも。ただトレーニングの一つとしては少なくとも取り入れて欲しいなぁ。なんかせっかくある機能を全く使わないなんてもったいない。大きなお世話かもしれませんけどね。汗)

というわけで、色々とポイントを抑えてきましたが、こういった事が公の場で色んな立場の人が話合う場が出来たら面白いなって思います。そうする事によって、自分も世の中にどうやったら広げていけるかのヒントが見えて来るんだと思います。中々見えて来ませんが。 継続あるのみ!では引き続き応援宜しくお願いします。下のアイコンをポチッと押してランキング応援してください。

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全てのランナーに裸足ランニングをトレーニングの一部としてでも取り入れてもらい、効率良く怪我をしない走りを身につけてもらいたい。ただそれだけです。

9 Comments

  1. Go Blue! · 2013年11月4日 Reply

    高齢裸足ランナーから一言。年とってからでも大丈夫。
    膝の故障を防げるかと4年前58歳で裸足で走り始め、まもなくアキレス腱炎を起こし2ヶ月間走れず、それ以降は3つのアーチをしっかり使いながら一瞬早くフォアから接地後すぐフラットに着地しそこから体幹の振りでリラックスして膝を曲げたまま蹴らずにスイングで脚を運ぶようにしています。着地衝撃はハムストリングス、大殿筋の伸張による股関節のクッションで受けるようにしています。接地と着地の区別も説明には必要かもしれませんね。そして足と脚の区別も最近大事に思っています。

  2. Go Blue! · 2013年11月4日 Reply

    細かく理屈っぽくってすみません。お察しの通り血液型はA型です。

  3. Yoshi · 2013年11月4日 Reply

    Go BLUEさん
    実は高齢者の人で裸足に順応力が高い人が多いのは感じているんです。でも恐らく結構若い時に体を動かしていた人。そして昔は少なくとも運動会は裸足だったり、クッションに頼るっていう事をしていなかったのが大きいんだと思います。ただ、今の人たちが年をとってくると本当に難しくなると思います。因みにうちの母親も今年のベアフットマラソンに普段裸足で走ってない(歩くだけ)にも関わらず普通に完走してましたからね。 凄いなって思います。人間誰しも年をとり、衰えて行くとは思いますが、感覚や動きは年をとっても改善していけると思っています。足のアーチは昔の人の方がしっかりしている気がしています。今の人がこれから年をとったら一体どうなるんだろうって結構心配です。裸足で元気な高齢者が多く出て来ると、若者も負けてられないって思って頑張ってくれるかもです! 先陣きって宜しくお願いします。そしてA型なんですね。w

  4. ISO · 2013年11月7日 Reply

    毎回密かに読んでポチッとさせて頂いてます。
    私は5fingersで基本走っています。夏は会社からの帰宅時に裸足ランです。吉野さんの本も立ち読み程度で(すみません。。。)、ほぼ我流です。ネットでの動画を見て参考にしています。
    様々な失敗に物凄く共感できます。でも、その都度自分の足、身体と相談して、こうしたら楽、こうしたら速く、みたいに毎日発見と勉強で、本当に怪我をしなくなりました。
    ほんとこのことを周りに知ってもらいたいのですがなかなか。。。でも自分で気づかないと難しい気もします。
    勝手につらつらとすみません。でもなんか興奮して投稿しました笑
    あっ、ちなみにB型の20代です笑

    • Yoshi · 2013年11月7日 Reply

      ISOさん
      あれ、初コメントですか? 有難うございます。立ち読みだったんですね。どおりで本が売れていない!爆)

      20代の若者にこういう事に共感してもらえるのは凄くうれしいです。そしてB型とは! w
      これからも頑張りますので応援よろしくお願いします!
      自分も書きながら興奮してました! 伝わってますね!

  5. NAMI · 2013年11月9日 Reply

    初コメントです。
    足の故障が多くて、自分も最近はビブラムで走ってます。家近くを一周くらいなら裸足で(笑)
    自分も試行錯誤して、この前も間違った感じで、膝に痛みが出ましたが、でもその痛みのお陰で間違いにしっかりと気づき、気付いた所直したら、痛みがこないように走れるように。
    痛みがくるのは間違っているサインなので、わかりやすいです(笑)
    でも、前の方同様、日々勉強です!
    上手くいけば、次のハーフのレースはビブラムで⁈(笑
    そして、今日、二足目のビブラムが届きました!
    頑張ります!
    ちなみに来月で20代最後のB型です!(笑)

    • Yoshi · 2013年11月12日 Reply

      NAMIさん
      NAMIさんも初投稿!ありがとうございます。 再びきましたね、20代B型!w 若いうちのそういう事に気づけるのは本当に凄いと思います。皆年取ってから色々気づいて少しづつ改善していくんですよね。若いときは楽しければいいってただそれだけ思う人が多いので。実際に自分も20代の時は健康の事なんて殆ど考えていなかったですからね。汗) 素晴らしいです。 是非継続して頑張ってくださいね。 ハーフマラソン応援しています!いい結果が出たらまた報告してください!

  6. NAMI · 2013年11月13日 Reply

    コメントありがとうございます!
    そしてまた、コメントしてしまうのを、お許し下さい!(笑)
    今日、始めてビブラムでちゃんと走りました。走り方意識でちょこちょこ走ってはいて、少し分かってきたので!
    といってもそんな長い距離じゃないんですが。
    なんだかんだで、前まで出てきてた膝に対する痛みや違和感は全くといっていいほど出ませんでした!
    ただ、体のバネを使ってる?という事なのか少しふくらはぎに張りがありますが、膝には違和感がないのと、体を上手く使えてるのかなと、嬉しく感じながら走りました。
    吉野さんの走り方の動画を沢山見てきた甲斐がありました!(笑)
    次のハーフは、本当にシューズをどうするか悩み中です!
    そしてまだ20代ですが、もうすぐ30代に突入です!(笑)
    またコメントしてすみません。
    ちょっと上手く走れて嬉しくなったもので(笑)

    • Yoshi · 2013年11月13日 Reply

      NAMIさん
      おお、頑張ってますね! 是非その調子で感覚を磨いていってください!30代になる前に!w
      でもとりあえずこの文章を見ているだけでも軌道にのり始めたのが良く伝わって来ます。後は微調整を欠け続けながらうまくやっていいってください。
      くれぐれもやりすぎないように気をつけてくださいね。楽しくなるのはわかりますが、ビブラム履きながらやっているみたいなのでやりすぎてしまえるので。
      暖かい日があったら、是非安全なところで裸足でもやってみてください。

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