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裸足ランナーがVaporfly Next%を履いたらこうなった! Next% VS VFF

裸足ランナーがVaporfly Next%を履いたらこうなった! Next% VS VFF

VFFとVaporflyシリーズの履き比べ第二弾やってきました。今回は今一番人気のNext%を履いてきました。

今回はより環境を安定させるため陸上競技場で実験してきました。内容は2kmx6本のインターバル。インターバルの練習でこんなきついのをやる事は普段は無いのですが、敢えてきつめの設定にしました。めっちゃ本格的な練習!

内容:
単純にVFF(Vibram Fivefingers) とNext%を交互に履き、レストは3分+履き替えの時間30秒で3:30で回しました。2月のウルトラ走って以来全く動きのキレがなくなってしまっているので目標ペースはキロ4分。心拍数も見たかったのですが、相変わらずガーミンの調子が悪く乱高下するので参考にできませんでした。あくまで感覚を頼りに。

まずはVFF
1本目 8:01 (@4:01/km)
3本目 8:01(@4:01/km)
5本目 7:56(@3:58/km) 
total平均ペース 4:00/km

そしてNext%
2本目 7:43(@3:52/km)
4本目 7:34(@3:47/km)
6本目 7:34(@3:47/km) 

色々と面白い発見が。とりあえず何も考えずただ履くだけでどうなるのか知りたかったので敢えて足を入れて試したりも全くせずいきなりインターバルを始める事にしました。そうすればただ履いただけでどうなるのかわかりやすいので。Next%の一本目は、“あれ?意外と弾まない?” って思ったのですが、一本走り終わった後に練習のサポートをしてくれた方が、2本目行く前に、もっと母指球のところに載せた方がいいですよっていうアドバイスをもらったので、そこを変えたら弾んだので、ちょっと調整しただけで一気にまた速くなりました。で、更にその弾む感覚がビブラムで走る時も上乗せされる形で結果的にめちゃくちゃ体力的にはきつくてタイムが落ちると思っていたのに逆に身体が少し弾み始めVFFの3本目が速くなりました。

あくまで簡単な実験なので断言は出来ませんが、そもそも特にアフリカ勢のエリート向けに作られている事を考えると(フルマラソン2時間切りを想定)かなり前の方で接地して、尚且つよりばねを効かせて走る前提で作られていると思うので、身体が弾む感覚を身体に染み込ませるという意味で、練習としての使用も結構良いのかもしれません。(ずっと履くのでなければ)

そういえば裸足ランナーの方々から、これを履くと、その直後に裸足やベアフット系シューズで走ると急に弾まなくなるから走りが重くなると言われていましたが、自分はNext%からVFFへの切り替えは全く問題なかったです。恐らく裸足で走って来た期間があまりにも長いので簡単には影響しないのかと思われます。

自分だったらこのシューズをどう使うか。まずトレーニングしていて身体の動きが良いときは使わないと思います。ただ、ウルトラレースなど、超長距離のレースを走ったあとって動きが重たくなるので、動きのキレを早く戻したい時に使うのはありかなって思いました。レースでは記録が変わってしまうので、履くならこれを履き続けるし、履かないならずっと履かないと統一した方が良いかなと思います。記録での比較がしにくいので。

で、どれぐらい速く走れたのかの割合で考えると、Next%の1本目は参考にならないのでそれ以外で考えれば1km当たりの差は13秒ほど。 なので5.5%ほどタイムが改善した事になります。 使いこなせばもう少し差が出そうですが。

というわけで吉野流のNEXT%のレビュー
1 履く“だけ”でも速くなる
2 ちょっと工夫するだけで簡単に更に速くなる
3 走ってる時の感覚は裸足ランナーとしてはちょっと気持ち悪い。走ってる時の感覚がぼんやりする。
4 ストライドは明らかに大きくなる(ガーミンの数値で6cmぐらい広がりました)
5 この弾む感覚がビブラムなので走る時にも良い効果を与える可能性がある(ただし、これはこれを履かなくても動きづくりなどでも出来る事ですが、あくまで一つの手段としてはありかなという)

このシューズがどれぐらい凄いものなのかを目の当たりにしてしまいましたが、こうなってくると、やっぱり記録に関してはとっても複雑。改めて大迫の日本記録があそこまで称賛されるのはどうなの?って思ってしまいます。彼が日本のトップ選手である事は疑いの余地はありませし、相当なトレーニングを積んで努力しているのも凄いことだと思います。でも、日本記録に関しては、この差はシューズの差でしかないことを考えると一億円はもしあげるならナイキにあげるべきかと。凄いシューズ作ったね!と。 自分は大迫にお金をあげるべきではないと言っているわけではなくて、どうせならもう少し賞金を分散させて、メジャーな大会で日本人一位なら1000万円、入賞なら2000万円、優勝なら1億円とかにして欲しかったなと思うだけ。過去の記録との比較での報奨金ははっきり言って意味がない!と改めて思いました。だからやったぜ日本記録!って気分になる人の気持ちは正直分かりません。大迫選手も恐らくそれはよくわかっているはずで、喜びは日本記録を出した事実に対してではなく、恐らくその結果として1億円入ってきた事、オリンピック代表が確定したこと、また日本記録保持者という称号が付くことによって知名度も上がりプロとしては万々歳であること(結果収入が増える事)に喜んでいるんだと思います。これで本当に“俺”が過去の日本記録より速いタイムで走ったぜ!って思っていたのだとしたら、何なのこの人?と思います。少なくとも自分が大迫の立場だったらそう思うと思います。日本人一位は本人の努力、日本記録はメーカーの努力。ここはちゃんと分けましょ!ってだけ。

レギュレーションとしてこういったシューズがオッケーになったこと自体には時代の流れだなって思うだけですが、以前の記録と単純比較されるのはあまりにも違いすぎると思います。そう考えると今回のオリンピック選考に関しては男子は結果的に速い選手が速いシューズを履いているだけだし、殆どの選手がvaporflyとalphaflyだったのでいいかもですが、女子はかなり複雑ですよね。最後の一人、名古屋でalphaflyを履いて記録出して選考されていましたよね。記録で考えられてしまうと、そのせいで外れた側はもう複雑すぎます。これも含めて競技なんでしょうけど。 明らかな助力の恩恵を受けての記録なので。でもそれも含めてレギュレーション範囲内という事であればオッケーですよね。

なので裸足ランナーはこんなのインチキだのシューズドーピングだのって思う人も結構いるかもですが、スポーツはあくまでレギュレーションの上で成り立っているので、もう後は好きか嫌いかだけだと思います。そうやって考えると、自分はこのシューズは単純に凄い!でも好きか嫌いかで言われると嫌い!っていう感じですね。関西人女子的に表現するなら、“あの人イケメンやけど、いけすかんわぁ。”って感じでしょうか。w 関西女子ならわかるはずこの気持ち!

なので、買うか買わないかで言えば買わないし、ただでもらえるなら、有効な使い方はありそうなのでありがたく頂きたい! これもさっきの関西人女子的に言うなら、自分からはよりつかないけど、相手から来れば話は別!的な。という感じでしょうか。なので提供してくれる方いたらご連絡お待ちしております。爆)とにかく高いし、耐久性も低いので、買うなら有効活用してください!

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全てのランナーに裸足ランニングをトレーニングの一部としてでも取り入れてもらい、効率良く怪我をしない走りを身につけてもらいたい。ただそれだけです。

2 Comments

  1. くまくま · 2022年5月28日 Reply

    この靴は厚底靴ですが、足のケガはしないのですね。安価なカーボンプレートシューズも発売されてます。裸足ランのように中足骨骨折リスクも低い。素晴らしいですね。

    • Yoshi · 2023年3月6日 Reply

      股関節を結構痛めるって何校かの駅伝部のトレーナーやコーチなどをしている人から聞いています。レースの時だけとか履くならいいかもですね。そんなことしてまで記録出しても自分は全く嬉しくないので履きませんが。 自分が履くとしたら何か出たいレースがあってその制限ギリギリのレベルだったら履くかもですね。あくまで履くとしたらっていう前提ですが。

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