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【メディア】エリートランナーでも走り方でパフォーマンスが大きく変わる! ~走り方を見直そう~

【メディア】エリートランナーでも走り方でパフォーマンスが大きく変わる! ~走り方を見直そう~

アメリカのオンラインメディアに出ていた興味深い記事です。原文はこちら。 いつも自分が言っている内容にも近いことですが、やはり実際にタイムが大きく向上した人の体験の方が遥かに説得力があると思うので是非読んでいただければと思い、簡単にですが翻訳しておきます。

タイトル:走り方を学び直そう!

数年前までは距離を踏み、強度を上げ、体重を落とせば速く走れるといわれてきましたが、今一度走り方というのを見直す時が来たのかもしれません。

今から数年前、当時29歳だったベナダムさんはフルマラソンの自己ベストが2時間42分でした。このタイムはマラソンランナーのトップ1%に入るぐらい結構速いのですが、スポーツ万能の彼はもっと速く走れるのではないかと思っていました。しかし、どれだけ一生懸命トレーニングしてもそれ以上タイムが縮まる事はなく、2時間42分台を12回出していました。

タイムが上がらずイライラしていた彼は自身の潜在能力を調べるためにVO2MAX(最大酸素摂取量)をディアスコーチの計測センターで計測することに。そして分かったのは彼の数値は85で、そこの計測所での過去最高の数値を記録し、またこの数値は自転車のランス・アームストロングや伝説のランナーのスティーブ・プリフォンテーンといった世界トップアスリートレベルの数値だったのです。

ディアスコーチ
「数値であればフルマラソンを2時間14分~20分ぐらいで走れるはずですよ」

ベナダムさん
「自分の記録はそんなタイムからは程遠いのですが。。。」

ディアスこっち
「って事は、君の走り方は相当酷いって事だよ!」

ベナダムさん
「そんな言い方きつくないですか?。初めて会う人に、あなたの走り方は酷いって。。。」

ベナダムさんはこれまでずっと周りの人達から凄いねって褒められてきたし、ケガもしたことなかったので、確かにこれ以上速くはなっていなかったけど、それでも普通の人に比べたら相当速いんだけど!きっとこのコーチは何も知らないだけなんだと思いました。

そこでディアスコーチはベナダムさんの走りをコンピューター解析をすることに。すると、ベナダムさんの着地の位置が大きく身体の前に来ていて、踵から着地をしている事に気づきます。このフォームは世界最速といわれるケニア人の走りとはまるで違います。

そこで、ベナダムさんはコーチにもう一度速いペースでの計測をお願いすることに。きっとペースが遅いからこうなっているだけで速くなれば変わってくるはずと。そして計測してみると、なんと走りが更に酷くなっていることに気づきます。 そういったわけで彼はフォームを改善すべく、ディアスコーチの元で修業をすることに。

ディアスコーチの指導ではここ数年注目が集まっている内容に近く、フラット着地で、出来るだけ身体の真下で着地をし、上半身をやや前傾させ、腕振りは体の中心を過ぎないようになどである。

これはベナダムさんにとって、ストライドから着地の仕方から腕振りまで全て変える事になり、かなり難しいチャレンジを要求されましたが、他に出来る事は全部やってきたのでフォーム改善に取り組む事に。

ベナダムさんは今までこうやってフォームを変える前まで35回フルマラソンを走り、速く走る事だけに専念してきました。色んな雑誌を読み、色んなトレーニングプランを試し、トレーニング量も色々試し、様々なスピード走も試しましたが、一度も2時間42分を切ることが出来ませんでした。しかし、フォームの改善に取り組んでから1年程過ぎたころからタイムが伸び始めたのです。 2時間38分、2時間35分、2時間28分、2時間24分、2時間23分と。2時間40分を切った時にはこのフォーム改善は凄いのかもと思いはじめ、そして2時間30分を切った時には、これ、まじか?信じれないと。 そしてベナダムさんはこれは皆に教えたいと思うようになりました。

そんなわけで彼はコーチになることに。アメリカ陸上連盟公認のコーチとなり、今はロサンゼルスを拠点にしたチームを作りました。

ベンダムさんの話はタイムが伸び悩んでいる人達に希望を与えるでしょう。しかしそれを疑わしく思う人もいるでしょう。 2-3年前までは距離神話的な物が浸透していて、さもなければ、賢くトレーニングしましょう、とか、減量しましょう的なありきたりの話がよくされてきました。速く走るためにはどうトレーニングするかが話されも、どう走るかは話されてきませんでした。ゴルフで飛距離を250ヤード出すにも、バスケのフリースローで90%の確率でシュートを入れるのも原理原則的な動きというものが存在します。しかしランニングはそうやって学ばないといけないものではありませんでした。

こういったチャレンジはリスク無しではできません。今までずっと踵着地だった人が突然フォアフット着地に変えたら足にかかる負担が増え、少なくとも短いスパンで見ればケガをするリスクが増えるでしょう。このことはビブラムの裁判でも証明しています。

彼にとっても最初の一年は順応するのに大変で今まで一度も故障を経験してない彼が故障もしています。でもこいうった一時的なケガも順応するプロセスに必要と考え彼は継続し、実を結んだのです。

あまりにも長い記事なので以下略。是非原文で読んでみてください。

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この後にも書かれていますが、決して彼のように皆が皆うまくいくわけではありませんが、こうやってフォーム改善に取り組む事によって大きな成果を生み出している人が増え始めているの事実です。また、着地の位置のことが大きく書かれていますが、着地の位置の改善はあくまできっかけに過ぎず、体全体をいかにスムーズに動かしていくかは練習する過程で改善していくんだと思います。彼も最初の一年ケガに悩まされたように、実際に研究のデータでも一年以内にケガなどで諦める人が多いのは事実ですが、1年以上継続している人達の故障率は遥かに低くなっている事も証明されています。そして彼はやっていないかもですが、この走りの改善をする意味で裸足で動きづくりをするのはこの走りの改善の近道になると思います。 本当の意味で継続は力なりですね。

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2 Comments

  1. こんどうむ · 2016年7月28日 Reply

    「腕振りは体の中心を過ぎないように」ってどういうことですか?
    前だけor後ろだけで振るってこと??

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