レースの応援って土日に講習会をやっていたりする自分にはあまり縁が無いのですが、先日大阪マラソンを少しですが応援する機会があり、一般ランナーがどうやって走っているのかを客観的に見る事が出来ました。履いているシューズメーカーの偏りも日本は凄いなぁと思ったのですが、もう一つ気になったのが機能タイツの着用率。
これは折り返し地点での恐らくタイムでいうところの完走タイム5時間ぐらいの人達かと思われます。殆どの人が何かしらのタイツを履いているのが分かりますでしょうか?
本題に入る前に、自分自身は履くのか? 昔は履いていたけど今は履いていません。ただし、冬に防寒用のタイツは履いたりします。因に持っているのはCW-Xの下半身全部のやつが2つ、カーフタイツ2つ、膝上までのが2つぐらいあります。結構持ってるじゃん!って言われそうですね。半分は貰い物です。アメリカ留学時代に始めたランニング。お金が本当に無かった時に、あの金額のタイツを買うのって凄く勇気がいったのを覚えています。買った理由はパフォーマンスが上がる、膝のサポート、そしてイチローが履いていてかっこいい!ただそれだけ。あああ、今思うとその浅はかな考え。。。 w
というわけで実際に機能タイツとはどんなものなのか。
all aboutでは
- 脚の弱点をカバーしてくれたりパフォーマンスをあげてくれる
そして、最近売れている???らしいmizunoのバイオギアのホームページには
- 下半身を安定させる
- 体幹の安定とスムーズな動きを提供
- そして一番の売りはホームページにも書いてある”相反すると思われる動きやすさとサポート機能を同時に提供しその人のポテンシャルを引き出す。”
やっぱりメーカーのホームページでは薬事法などの関係からなんか色々と濁された書き方になっているような気もせんでもないですね。
少なくともパフォーマンスを上げてくれる→速く走れる
というのと
下半身の保護をしてくれる→ケガが減る
というイメージを持たせているのは間違いなさそう。もしくは利用する人が勝手に思うような書き方をしている?
実際はどうなんでしょう。
まず、パフォーマンスを本当に上げてくれるのであれば、トップ選手も履いているはず。
上の画像はトップ選手の画像。一般ランナーっぽいトップ選手に勝手に紛れ込んだ人以外は誰一人として履いていません。
研究データは? 恐らくこのホームページに載っていないぐらいなので出ていないような気がします。ただ他社のやつは昔データを出しているんですよね。自転車ですが、持久力が4%ほど上がるというデータが。でももし自転車でパフォーマンスが上がるなら、自転車のロードレースで使っている人多いはずです。でも、パフォーマンスを上げるために薬物を利用している人が相当数いると言われている(海外での話ですが)競技で、機能タイツを履いている人(少なくとも膝下までの)が殆どいない所を見ると、サイクリングもランニング同様パフォーマンス向上という事は期待出来ないんではないでしょうか?
(追記:先ほどFacebookで指摘があり、自転車競技ではメジャーな大会では使用が禁止されているそうです。効果が認められている証拠?ただ、それでもトップクラスの大会以外は禁止になっていない大会も多いみたいですが、そういう大会って皆履いているんでしょうか?あんまり履いている所を見た事は無かったので。)
実際に自分が使っていた時の完走ですが、走りやすいどころか、動きが制限されて走りづらい。っていう感覚。特に寒い時期に防寒的な理由でも履いていたのですが、5kmx2とか5kmx3とかいう練習をよくやっていたのですが、2本目や3本目でタイツを脱ぐと動きが凄くよくなりタイムもあがったりしています。 また、レース中に履いた時は、やっぱり窮屈に感じてトイレに行って途中で脱いでタイツを手に持って走ったりしたりもしていました。そしてペースも上がっていったのを覚えています。
それから、膝などの関節への負担、筋肉の負担を下げれるっていうイメージも持たれていますが、これもいささか疑問です。これは恐らくデータでも出ていないような気がします。ペースを落とさずに筋肉や関節の負担を下げれるのであれば、これもまたトップ選手も履いているはず。トップ選手でも膝関節など下半身の故障を抱えている人は相当数いるはずだから。そういう観点からもどうなんでしょうね。
一つ言える事は100歩譲って膝などの負担が減らせるとしても、自分自身の身体の使い方で減らせる割合の方が遥かに高い事は一般ランナーも知っておくべきだと思います。本人は何もせず、物に頼りきる風潮は本当に良くないと思います。気休め程度に使っているのであれば全然問題ないと思いますが。
自分はこういうのを履いている人がいる事自体に違和感を感じているわけではなく、これだけ効果がはっきりしなくて高価な物をこれだけ多くの人が履いている事に違和感を感じています。
というわけで自分の感想をまとめると
パフォーマンスは恐らく少し下がる
膝などの故障防止に関しては若干効果があるかも?
現状弱い身体だから、そういう身体を守るという観点ではオッケーだと思いますが、自分の身体自身をしっかりとさせ、走りを良くするという考えを持ち合わせていて欲しい物ですね。
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私の場合は、フルマラソン以下の距離ならばコンプレスポーツの
ゲイダーだけを使います。脹脛の痙攣を抑える為です。
タイツを使うとしても、長時間の競歩レースや12時間走等の超長距離
でショートタイツを使う程度です。
体幹を保ったりする為に、初心者としては履いた方がいいかなと大会の際はいていましたが、ある大会でお腹の締め付けがキツく気分が悪くなったことがあります。
ビブラムで自然体で走っているので、違和感を覚えました。
この記事で、やはり開放感の走りがいいんだと教えられました。
自分が言いたいのは、なんか履くのが当たり前的な風潮になって来ているので、まずは無しでやってみるべきだし、少なくとも比較はすべきなんじゃないかなぁと思っています。是非高機能タイツ無しも試してみてください。
トップ選手でも履いているはず・・・
それなら、裸足やビブラムもトップ選手も実践してるはずだと思いますが。
トップ選手は防寒的な理由で履いている人は多いと思いますが、故障防止とか負担軽減で履いている人は少ないと思いますよ。 少なくともレースでは。 それならトップ選手もビブラムや裸足を実践しているはずっていう話の意図がいまいちよくわかりませんが。。。 因みにアフリカ勢のトップ選手の多くは子供の頃に裸足で不整地を走っていますよ。子供の頃に自然にみにつけた動き。とっても大切だと思います。 日本人の長距離界のトップが走りを改善するという意図ではやっていませんが、疲労抜き程度にはやっている人は結構いますよ。トップ選手でさえ、日本人の場合は衝撃を体で吸収できるような接地感を身に着けている人は少ないように思います。現にトップ選手がクッションないと足が壊れる!ってはっきり断言してますからね。自分があったアフリカの選手は、裸足はいいね!の一言です。この感覚の差は大きいと思います。走るタイムではなく質の問題です。
レースでトップ選手がタイツをはいていないからといって、恣意的にタイツをはくべきでないと考えるのはおかしいと思います。特に、陸上をしているものにとっては、けがをすることが一番いけないことであるので(これは一般のランナーにおいても同じことでしょう)、タイツや、クッション性のあるシューズなど、けがを防止するために、普段の練習において使われるべきだと考えます。もしもタイツを普段はいていないのに、レースのためだけで使われると、何らかの異常が起こるのも無理はないでしょう。しかしあなたのように、皆がイチローのまねをして履いていると考えるのは根本的に間違っています。ランナーはけがをしないためにあの手この手を尽くすのですから。そのためには物に頼ることだって必要です。
すみません、イチローの部分に間違いがありました。お詫びいたします、
イチローのところも読み違えられていますが今一度読んでみてください。”自分は少なくとも効果は感じていない”っていう事なので。
しかもお店ではこれらを使う事がデフォルトとして売られてますからね。多くの方が期待しているような機能の恩恵を受けてない人、思っている以上に多いと思いますよ。
何にでも物に頼る前に、まずは自分自身が出来る事を今一度考えて欲しいし、そもそもその物自体がイメージしている程役に立っていない事があまりにも多いので、たまには立ち止まって考えてみたらって思います。
ランニングタイツはタイム向上に役立たず 疲労軽減効果もなし?!米研究
https://www.j-cast.com/healthcare/2017/06/17300759.html?p=all
結局、メーカーが買わせようと御託を並べてたってのが現実でしたね。
ありがとうございます!読んでみますね!
記事も書かせて頂きました。情報提供有難うございます。
[…] 2年以上前に“機能タイツは本当に役に立つ??”という記事を自分が書いて、裸足ラン関係ない人達も巻き込んで炎上したのですが、やっぱり自分の感覚って大事だなって改めて思わ […]
自分は かなり昔デサントの全く締め付けがないタイツを1500円で購入して寒い時期に防寒目的で使用していましたがCWXがいいと言うので清水の舞台から飛び降りるつもり(笑)で購入して本番レースで使用していましたが安いデサントの方が走りやすいことに気が付き今では真冬の防寒対策時だけ締め付けがないデサントのタイツを履きそれ以外は短パンです これでスッキリしました ありがとうございました!
お役に立てたみたいで良かったです。有難うございます。