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日本初のFan Dance Raceが終了しました。

日本初のFan Dance Raceが終了しました。

先週末に行われたイギリスの特殊部隊訓練レースFan Danceレースが終了しました。世界最強と言われるイギリスの特殊部隊SAS(Special Air Services)の入隊前にふるいにかけるために行われる訓練のレースFan Dance。これを一般の人向けにゆるくした軍隊体験レース。自分は完全にサポート役に周りました。一応どんな感じになるかは打ち合わせでは想像はしていたものの、見るのは初めてなのでちょっとワクワク。イギリスではSASの認知度は高いので、数年前に行われた第一回から参加者は200人を超えています。前回は400名を超えていて、企業研修の一貫としてもやって欲しいという依頼が殺到しているみたいです。基本このレースは過酷な気象条件(真冬、真夏)で行われます。トップ画像見てもらうと分かりますが、これ雪の中行われていますよね。第一回は大雪だったみたいで、今でも伝説のレースとして語り継がれています。第一回に参加するというのがいいみたいですね。周りの様子を見てからではなく、自分の直感ですぐ実行出来る行動力。

日本ではあまりにも認知度が低いため、1日目には講義を入れるという1泊2日の日程で行われる事になりました。やはり認知度が低くどんなものかが全く読めないため、集まった参加者は13名。因にこの半数は自衛隊や警察の方でした。一般の方もかなり鍛えてそうな雰囲気でした。年齢層も20歳から上は40代前半と、かなり若い雰囲気でした。

このレース、実はレース前から始まっていたのです。集合場所はかなり分かりにくく、どこの駅からどのバスで行くのかも一切情報は参加者に流していません。車でいった場合の駐車場情報も一切送っていません。集合場所と集合時間が知らされるだけで、あとは自分で勝手に調べて来なさいという。13人中遅刻者4名。(教訓1:分からない場合は早めに行動する習慣をつけましょう)

遅刻者が出たという事で講義が始まる前に、まずは全体責任として腕立て伏せから始まりました。ただ、これを主催しているジェイソンのスタンスは怒鳴らない。ただやるべき事を伝えるだけというスタンス。皆黙々と腕立てを始めました。

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そして講義に入ります。

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ナビゲーションスキルやケガ人が出た場合の人の担ぎ方など。

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因に講義の多くはこうやって雨の中、立ったまま。おそらく4時間ぐらいでしょうか。水を飲んだり、トイレ休憩とかは全くなし。ひたすら講義が続いていました。(おそらくトイレ行きたければ勝手にどうぞぐらいの感じです。でもそういった説明すらありません)因に飲料水は持って来ていない人は川の水を湧かして飲んでました。

晩ご飯は非常食ディナー。乾パン、レトルトシチュー、おにぎり一個。本当はおにぎりも無い予定だったのですが、ジェイソンが気を使ってちょっと豪華に!w

こうやって1日目は終了。 2日目はいよいよレース。寝る部屋割りは、参加した時に与えられる番号で割り振られます。なので友だちと一緒な部屋とかそんな選択肢はありません。6−7人1部屋で雑魚寝。毛布一つだけ渡されます。消灯時間も起床時間もレーススタート時間も何も言われません。

そして、自分はジェイソンに言われた時間に起床し、いきなり全員を起こすという想定だったのですが。。。

まだ真っ暗な中なんと全員が既に起床していていつでも出れる様な状態に。。。一体なんなんだ、この雰囲気??? 誰も何も言わず勝手に起きて準備???
(教訓その2 いつでも起きて出かけられる準備をしておきましょう。そのためにも無駄な夜更かしはやめましょう)

というわけで起こす必要もなく、上に集まります。朝食は持って来ている人は食べてましたが、持って来ていない人はなし。いきなりコースが伝えられ、後は背負う荷物の重量計測。15kg+水+食料ということで伝えてあったので、とりあえず水と食料を出してもらい重量を計測。3−4人ぐらいは重量を満たしておらず、何かしらの重量を入れ直し。300グラム足りないとかでも、ここはきっちり計測してました。(教訓その3 言われた事は事前にちゃんとやっておきましょう!)

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スタート場所までの2kmぐらいを皆で移動していよいよスタート。台風が近づいていて雨が既に降り始めていました。ジェイソンに台風来ているよって言ったら、上等じゃん! って返されました。。。汗)

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まずは鐘ヶ岳を経て分岐点でジェイソンが待ち構えてチェックポイント。ここで現在地と方角と行き先を把握出来ているか確認。どっちが南かをジェイソンに伝えるのですが、方角は全員あっていました。しかし、ここからの行き先が3つに分かれているのですが、ちょっとややこしく、半分の人は間違えた方向に。で、間違えて行ってもしばらくは何も伝えず、見えなくなりかけたところで大声で、“3番戻ってこい”的な事がいわれ、戻って来て正しい方向を教えるという。いわゆるペナルティー的な感じ。方角を間違った場合もペナルティーが科せられます。それぐらい方角はしっかりと把握していないといけません。
(教訓その4 迷わない様にコンパスと地図をちゃんと使える様にしましょう)

そこから大山に登って降りて戻ってくる。おそらく20km弱ぐらい?一人はこの鐘ヶ岳をおりて来た時点で脱落。他の12人は全員完走。しかも想定していた10時半ぐらいのゴールより遥かに速い9時半ぐらいにはトップが戻って来ていまいた。なんというハイレベル。何人か迷ったりしながらも12時ぐらいには全員が戻って来ました。

というわけで大きなケガもなく13人中12人が完走しました。完走者にはバッジが与えられました。優勝者には軍式らしいアイテムが与えられていました。

何なんだろう、この雰囲気。自衛隊の人達がいてくれたおかげか、本当に不思議な空気に包まれていた2日間でした。誰一つ文句を言わず、黙々と言われた事を言われた通りに従う。ゲラゲラ笑う様な楽しい雰囲気があるわけでもなく、なんか皆が自然と一体となってやっている空気感。これは参加した人にしか分からないという感じですね。(教訓その5 文句は言いません!)

恵まれた環境にいる日本人にはとてもいいレースになるのではないでしょうか? よくウルトラマラソンや過酷なレースと比較されますが、全くそういったレースとは違うと思います。ただ過酷とかではなく、士気を感じるレースでしょうか? うーん、表現が難しいのですが、あまりにも贅沢で何でもすぐに文句を言ってしまう人達に是非出てもらいたいなぁと思います。→企業研修向け!w

というわけで、早速企業研修向けにやって欲しいという依頼を受けてましたね。色んな要素を兼ね備えたこのイベント、何かビビット来たら是非次回参加してください。次回は実際のFan Danceに近づけるため、コースも変えて(一部)、時期も真冬に行われます。日程はもう決まっていて、2015年2月21−22日です。寒いです。宿泊施設に暖房器具はありません。あ、たき火は出来ますが。w

詳細はまた後日発表されると思います。ジェイソンはこれ専用のホームページを立ち上げたいって言っていたので、出来るといいですね。

イギリスからサポートでこのためだけに来てくれた元SASのStuart、本当に有り難うございました。バッチや商品も彼が持って来てくれました。レース中も選手のサポートしてくれていました。そして、大雨が降る中、大山でテント泊してチェックポイントをやったPhilお疲れ様でした。それからこのイベントをサポートしてくれたフォレストレンジャーズの皆さん、神奈川裸足ランニングクラブの代表、有り難うございました。とジェイソンが言っていました。w 実はこのレースの終わった後だけは豪華!本格バーベキューと温泉が待っています。これ本当のSASのトレーニングとかだと、この訓練が終わってから、今から20km更に走れ!とかよくあるらしいです。。。おそろしや。常にベストコンディションを保ちながらエネルギーを無駄に使わず、速やかに移動する。奥が深いです。この趣旨を理解した参加者はゴールした後も確かにちゃんと元気な状態で戻って来ていました。流石です。お疲れ様でした!
(教訓その6 いつでも元気な状態を保ちましょう)

というわけで、次回皆さんのご参加お待ちしております。

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2 Comments

  1. ほしけん · 2014年10月12日 Reply

    日本にはトランスアルプスジャパンという過酷なレースがあります。

    • Yoshi · 2014年10月13日 Reply

      あれは本当に過酷ですよね。このレースは過酷というよりは、恵まれている日本の人に目を覚ましてもらえるようなレースっていう感じでしょうか。起きてください!っていう感じのレースです。 上手く伝わらないですが、他に多くある過酷なレースとは全く違うと思っています。

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