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長い目で見る事!

長い目で見る事!

ランナーとしては超一般人な自分。子供の頃から運動は好きだったけれども、特に何かに秀でていたというわけでもなく。マラソンを始めたのはアメリカに住んでいた時で、周りの多くのアメリカ人同様ダイエット目的で走り始めました。留学して半年で15kg増えた体重もそこから一気に7−8kg近く落として体も軽くなり走れるように。テニスをずっとやっていたのでそこそこ走れると思っていたのですが、ランニングを始めた時は1マイル(1600m)のタイムトライアルで7分30秒ぐらいかかっていたのを覚えています。当然走る練習して体重も落ちれば自然とタイムは伸びて来るし、全くの初心者だったので走る度にタイムが上がるのが嬉しかった。でも走るの事自体が楽しいなんて一度も思った事はありません。タイムは上がってはいたけれど、とにかくきついし苦しい。まあ、負けず嫌いな性格でもあったので、同じぐらいのレベルの人達に勝つ事もモチベーションの一つだったのかなぁ。

で、結局走る事を好きになれず飽きて来た所でトライアスロンに出会う。サンディエゴに移住。サンディエゴはトライアスロンのメッカ。サンディエゴはトライアスロン発祥の地でもあり、世界最大のトライアスロンクラブが存在する。そのクラブの会員数なんと1500人。年会費が60ドルで月会費無し。そして無料でコーチがついた練習会が週に20レッスン、無料のレースが月に2回。会員限定でトライアスロンショップや飲食店の割引も。レベルもプロから初心者まで混在する。交流会も頻繁に行われれる。 こんなに安くて、楽しくて、練習も出来て。最高の環境が整う。今思えばトライアスロンをやっている事が楽しいのではなく、このコミュニティーで交流が出来るのが楽しかったんだと思います。また、ランニングをやって来ていたので、トライアスロンはスイム、バイク、ランという順番なので最後にランでごぼう抜き!というのを体験出来るのも楽しみの一つ! w 気づいたらハーフアイアンマンで4時間40分ぐらいで完走出来るぐらいのレベルに達していました。練習環境には恵まれるも、タイムを求めてしまい、貧乏学生だった自分は、バイクの部分はお金でタイムを縮める事が出来る事に嫌悪感を抱いてしまい、結果的には辞めてしまう事に。(勿論トレーニングでも速くなりますけどね)

そしてこのトライアスロンをやっている途中で出会った裸足ランニング。 研究から入った自分は、理論上裸足で走った方が効率が良く、怪我も減ると考え、トライアスロンのショートの距離(ランが10km)までは裸足で走る事に。走ること自体は好きじゃなかったけど、どうやったら裸足で走れるのかって考えるのにハマってました。頭では分かっていても、体がついて来ない。このギャップが楽しかったんだと思います。どうやったらマメが出来なくなるのか? どうやったら肉離れをしなくなるのか? どうやったら足の甲が痛くなくなるのか? 一般的に言えば、裸足で走る事のデメリットを自分もこの時に(10年前)に体験していたのだけれども、これが楽しくてしょうがなかった。 裸足で怪我をしてネガティブになっている人も多くいるんだけれども、なんかもったいない。そこをどうやったら物に頼らずに自分の身体の使い方、食事の仕方で変えていけるのかって考えるきっかけをもらえただけでも凄いメリット。こんなに楽しい事ってあるんだろうか?って思えるぐらい楽しかった。 だから周りの人達にも伝えたい。 まだ裸足ランブームが起きていない頃のアメリカ。それでも周りのトライアスリート達は自分の話を聞いて少しづつ取り入れてくれる人達が増えてきてました。

裸足ラン。ずっとお金に苦労させられて来た自分にとっては本当にしっくり来ましたね。だって物が一切関係無い純粋なスポーツだから。いわゆるガチ勝負ってやつですよね。本当の意味で走る力を試す事が出来る。何のごまかしもきかない。スポーツの心髄的な所があるんだと思います。一番平等なスポーツ、裸足ランニング。 フルマラソンはそういう意味でも自分にとって大きなチャレンジをさせてくれています。今はとてもじゃないけれども裸足でサブスリーは出来ないと思っています。 でも時間をかけて走る質を向上させていつかは出来る様にしていきたいなぁ。それぐらい走る質をあげるというのには時間がかかってしまいます。特に子供の頃に裸足教育を受けていない人達やシューズを履いて走って来た期間が長い人達にとっては。練習はできるだけ裸足、レースはビブラムというのがしばらく続くと思いますが、5年後、10年後には裸足でも全くタイムが変わらないぐらいまで走りを磨いていけたらなぁと思っています。 これがタイトルに書いた長い目で見る事!

これだけ今の人達は自分も含めて退化してしまっている。物無しでは走れなくなってしまっている。でも少なくともそれに気づく人達が少しづつ増えて来ています。今すぐのタイムを求めている人達には響かないかもですが、長い目で見れる人達にはきっと響くはず。 5年後10年後。 年齢が上がるにつれて走る質をあげていく。結果的にタイムも落ちていかない。 裸足で元気なおじいちゃん! そこを私は目指しています!

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photo by: Meraj Chhaya

全てのランナーに裸足ランニングをトレーニングの一部としてでも取り入れてもらい、効率良く怪我をしない走りを身につけてもらいたい。ただそれだけです。

4 Comments

  1. NAMI · 2013年12月17日 Reply

    NAMIでございます。
    昨日は、どうもありがとうございました!
    少し遅れてしまいすみませんでした。乗る電車が駅に到着する1分前くらいに、今停車しまして遅れますとなったり、乗っている時も駅じゃないとこで停車したりと、遅れが重なり始まっている中の到着になってしまいました。
    そんな中でしたが、内容は本当に為になりまして、なんでもすぐに調べられたり、物が溢れている今の世の中ではありますが、この内容のように長い目で見ながらになるかとも思いますが、やって行こうと思います!
    吉野さんのように足音がほとんどないような、地球と喧嘩しない走りが出来るよう、頑張っていこうと思います。
    写真もありがとうございました!快く応じて頂きまして。もうすぐ30歳の小心者なので、事前に言っておいて良かったです。(笑)

    • Yoshi · 2013年12月18日 Reply

      NAMIさん
      お疲れ様でした。是非長い目で見て継続していってください。若い人たちから変わっていってくれたらうれしいですね。シューズの販売でも、こういった知識を生かしてやって頂けたらと思います。因みに京都にアベベ隊長と言われる女性がいて、その方は裸足歴50年。野山を裸足で駆け回っていて、でもその方もシューズのお店で働いていて、お客さんが色々とシューズを履いて色々と痛くなるって言われると、じゃあ裸足で走ってみたら?って言っているそうです。シューズも買ってもらいつつも裸足でも走ってもらっているみたいです。 そうやっているうちに足が鍛えられてきて、裸足でもシューズでも痛くなくなってきているのだとかなんとか。 面白いなぁと思いながら聞いていました。というわけで是非継続していってくださいね。 これからもよろしくお願いします。 ちょっと早いですが、30歳のお誕生日おめでとうございます!

  2. NAMI · 2013年12月18日 Reply

    その方は素晴らしいですね。少しでも見習っていけるように頑張りたいです。それにしても、アベベ隊長と言われてるんですね。(笑)
    まさか、吉野さんに誕生日を祝って頂けるとは、少し前では思いもしてなかったですね。ありがとうございます!30歳という節目の年。ハーフだけですが、エントリーしてる大会では、リアル裸足はちょっと無理かなとは思うので、ビブラムで行こうかなと思っています!今走りやすいのはビブラムなので。
    とかなんとか言って、普通にランシューでいったりするかも(笑)
    まあ、ここも状況に応じて、やっていこうかなと思います!

    • Yoshi · 2013年12月19日 Reply

      実は京都には昔からずっと裸足っていう人達が結構います。京都のトレイルイベントでは裸足チームというのがあるぐらいですからね。全体の2割ぐらいがトレイルも裸足でチャレンジしています。これは他の地域では無い事です。 土地柄って面白いなぁと改めて思います。
      でも基本は無理せず。なので何で走ってもいいと思います。ただ、定期的にメインテナンス的な感覚で裸足でも走る練習をしていただけたらなって思っています。頑張って下さい!

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